富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月十一日(木)安倍三世のメールマガジン「ヨーロッパから初メール」一読。小泉三世のメールのようなさまざまな意味で楽しみもない、この人のその「個性」顕わ。
明けましておめでとうございます。安倍晋三です。
みなさんはどのようなお正月を過ごされたでしょうか?そろそろお正月気分も抜けて、仕事や勉強に励んでおられることと思います。
私にとっては元旦に東京から見えた富士山が印象的で、すがすがしさを感じる新年のスタートとなりました。
さて私は今、欧州歴訪の真っ最中で、新年第一号となるこのメルマガの原稿をロンドンからベルリンへと移動する政府専用機の中で執筆しています。専用機には結構大きな執務机やパソコンがあり、地上とも連絡が取れるようになっていて、仕事ができる環境が整っています。北朝鮮による核実験が私の北京からソウルへの移動中に行われた前例もあり、飛行機の中だからといって気を緩めることはできません。
安倍家の正月は、例年地元下関の神社にお参りするのが慣例ですが、今年の年末年始は地元に帰りたい気持ちをぐっと抑えて、家族とともに都内のホテルにこもりました。その間も海外の動きをはじめとする諸情報が刻一刻と入ってきて、総理大臣として対応を指示しなくてはならない案件も多くありました。
また欧州歴訪や東アジアサミットなどへ向けての勉強や、通常国会での施政方針演説の構想を練るなどの仕事もあり、息抜きはホテルを抜け出して観た映画2本のみ。総理大臣には心安らぐお正月は縁遠そうです。逆に一国の舵取りを任されているということの責任の重さを改めて痛感した年末年始でした。今年も総理大臣として国民の生命、財産を守るため、一瞬たりとも気を抜くことなく、全力投球で仕事に取り組みます。
と、なにか一つくらい面白いネタはないものか? 日本人は「年が明けると全てご破算」という美徳があるようで、昨年末のTMやらせ問題や内閣不祥事などもちろん何事もなかったかのやう。晴れ晴れしくご立派。教育問題打開のため、責任ある大人に育てるため、と教育基本法改正などしても、政府、首相自らが問題の責任もとらず逃げておしまい、では示しもつくまいに。開玩笑。メールで「やらせ」の謝罪も言えぬ上に、面白いネタすらないのなら、むしろ政府専用機の執務室の画像なんて一般公開してくれると好事家にとっては垂涎ものなのだが。晩に薮用終えると十時。大阪からT君出張中。銅鑼湾の郷村という韓国料理屋で(大阪なら鶴橋があるのに)知己らと会食中の由。彼ら食事済んでいる座敷にお邪魔して暫し歓談。W君とバーSで待ち合せしていたのでT君と御大K氏も一緒にバーS。W君は先日、余のR-D1sのカメラとライカレンズ気に入りさっそくご購入。「デジタルもいいけどやっぱり銀塩でライカMの世界に入らないと」とライカ談義。ハンチング帽子忘れて帰宅。

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