富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-01-03

一月三日(水)雨音で目覚める。一昨日元旦の窗掃除後悔。近日中に雨があるとわかっていればマンションで高所恐怖症が命懸けの窓拭きなどせぬものを。ロンソンのライターがすっかり鳩居堂の線香に火をつける役割になっているのが寂しい。煙草は吸わなくてもいいがライターに愛着あり。重みのあるライターがスーツのポケットに入っている安定感。昨日、ネットの繋がりがまた悪くなったが今朝のSCMP紙によればPCCWなど復旧の回線を法人に優先的にまわし家庭用の復旧は一月中旬になる、と見通し。昼にZ嬢と中環粗呆地区の仏蘭西料理 Le Tire Bouchon に食す。鳥肉のクリームソース煮、牛肉ソテーのリンゴと赤ぶどう酒のソース煮と書くと肉のソース料理続きだが全く違う食感と味つけで美味い。デザートもいい。Ch?teau Listranの赤葡萄酒。Caine Roadの甘棠弟(Kom Tong Hall)は何東(Robert Ho Tung)の弟でJardine商会の買辧であった何甘棠の屋敷として1914年に落成。英国のエドワード様式。戦後は長く耶蘇基督後期聖徒教会(the Church of Jesus Christ of Latter-Day Saints)が所有したが同協会が湾仔に高層ビル建築し、その後は取り壊しという声もあったが歴史建築保存の機運高まり政府が買収し此処が孫中山記念館となり先月だったかに開館。参観。孫文の中山なる名前が千葉の中山に因むことは有名だが孫文記念館は当然、生まれ故郷の広東省中山市(孫中山の名に因む)、マカオにもあり、香港は孫文中央書院、現香港大学医学部になる医学校で学び革命運動で客住したことで孫文に絡む史跡もあり、記念館設ける運びとなる。が何よりも大切なことは「1997年以降の歴史観にとって」中国の近代革命に香港が歴史的に絡んだことの重要性だろう。中環の攝影科學(Photo Scientific)で英国のカメラバッグメーカーBillinghamのHadley ProをZ嬢に買っていただく。十数年前に同じBillinghamの型番555という一眼レフが2機入るくらいのバッグも誕生日だかにZ嬢にいただいて当然丈夫であるからまだ現役だが一眼レフを持ち歩くこともないと日常のheavy duty用のバッグとなっておりカメラを入れるのは旅行のときくらい。実はライカのM用にライカがBillinghamと共同開発でライカ社がオリジナルアクセサリーとして発売しているバッグ(こちら)もあり。但しこれは本当にライカM1台と交換レンズ2本という究極のバッグで、Hadleyシリーズは一眼レフはレンズを外さないと入らない微妙な大きさだがライカM(EpsonR-D1sもここに含んで貰うが)ならすっぽりと入り交換レンズ、雑誌入れても十分で而もインナーケースを外すと日常のビジネスバッグにもなるし小型のノートブックも入るという利点もあり、でHadley選んだ次第。正月気分最後に擦背と按摩。帰宅しておせち料理の残りつまみ菊正宗一合。
▼晩のNHKのニュースでKDDの海底ケーブル架設専用船「KDDケーブルリンク」が台湾に向い二週間程度でケーブル復旧させたい、と報道あり。ケーブル不通からすでに一週間。

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