富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-11-17

十一月十七日(金)明日迄だか香港の独逸麦酒祭で今晩はランニングクラブでこの麦酒祭で飲もうと約束。私自身が風邪で最悪だが今晩は幹事役のお約束で席取りして麦酒飲みつつ新聞読みでじんまりと皆さんの来場待つ。日本から偶然に今日出張中のT君が参加。つい数ヶ月前にT君夫妻とあちこち食べ歩いたのも懐かしい。皆さん揃ったところで先に失礼する。Ocean Terminalの入り口にかなりの人出で何かと思えば今晩から歳末のクリスマスの電飾が光る。異教徒相手にかなりの盛況。モノは試しでスターフェリーで中環側の新しい波止場へ渡る。最悪な不便さ。自宅に戻るタクシーのメーター3つ分余計。つまり最低600mはこれまでの波止場より遠くなったこと。帰宅して倒れるように寝込む。
▼シカゴ経済学の雄、廿世紀代表する経済学者のMilton Friedman氏逝去。享年九十四歳。老いても健筆衰えず僅か一ヶ月余前には香港の自称「政治家」Sir Donald行政長官が施政方針演説にて香港政府に積極不干渉(laissez-faire)政策なき旨の発言に対してFriedman氏はこれを香港の繁栄を滅ぼすと苦言(こちら、詳細は十月廿七日の日剰にあり)。思考は活発なまま、ただ心臓が止まった、か。大往生。それにしても二十世紀最大の経済学者に最期の最期で罵声浴びせられしSir Donald、そしてFriedman氏を恩師と仰ぎFriedmanに続くノーベル経済学賞も期待された張五常教授は「逃亡先の」中国国内で何を思うか。恩師の葬儀といえども国際指名手配中では米国の土は踏めず。

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