富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-03-12

三月十二日(日)朝寝貪る。自宅の窓から外は一面の深い霧に何も見えず真っ白。午後百年ぶりにジムで筋力運動と有酸素運動を各一時間。昨晩の深酒の所為か汗も出ず。ホンハムの蔡瀾美食坊の正斗にて雲呑麺。三、四軒の飲食店が改装中。フェリーで北角に戻り帰宅。晩にT夫妻来宅。軽く食してからの甘味三昧。そもそもこの甘味三昧のきっかけは「リリーの桃缶」で、何かの話で関西人の間では子どもの頃から馴染みのあるリリーの桃缶は、我々東国人は誰もそれを知らず。関東なら贈答品といえば果物の缶詰めは明治屋。で関西出身のT君が一月に帰国となり関西からリリーの桃缶など送ってくれたので、この話のきっかけとなったT夫妻ともどもリリーの桃缶を食そう、となった次第。でT夫妻もリリーの果物缶詰めは関西は著名だが関東人が知らなかったのでリリーはてっきり関西企業か、と思っていたのだが開けてみれば東京都大田区平和島に会社あり。東京企業なのになぜ東京でリリーの缶詰めが知られていないのか不思議。だがちょっと調べてみると明治屋とも製造元では関係もあるようで(こちら)余計によくわからず。でZ嬢が大橋歩さんの『アルネ』という雑誌で缶詰めの白桃にカッテージチーズをかけて食べるのが大橋さんのお気に入り、とあったので、とカッテージチーズで食べてみる。うーん……まだ慣れない味。ただ果物缶詰めのあの甘さが苦手な人には食べやすい鴨。ほかに鶴屋吉信の京観世だの、某所でいただいた源吉兆庵の紅白饅頭、それにリリーの缶詰めと一緒にいただいたみつ豆の缶詰めにZ嬢手製のアイスクリームと白玉、よもぎ団子に小豆までのせて……と甘いもの苦手な人にはぞっとするほどの甘味三昧。
▼一昨日、佐藤優氏の文章でルカ傳福音書の「さらばカイザルの物はカイザルに、神の物は神に納めよ」という言葉引用したが陳日君の枢機卿への任命で中国の天主教愛国会副主席が陳日君の反共姿勢を批判し「我々の特色ある社会主義制度もいわば天主から授けられたもの」と。これを蘋果日報の論説主幹廬峯氏が中国の天主教は「カイザルの物はカイザルに、神の物もカイザル神に納めよ」と指摘。言い得て妙なり。

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