富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月廿四日(火)曇。朝、PowerBookのスイッチオンしようとしてノートブックが起動せずかなり焦る。リセットしてもダメ。今日は衆院登院で大切な新年度予算審議あり。その資料もこの中で……と考えてゾッとして10時になれば懇意のMac屋も開くので……と思案。「あれ……」とふと気づいたのは、さっきからスイッチオンしようとして何度も押していたのは畳んであるノートブックを開ける際のロックぢゃないか。On/Offスイッチは全く別のところにある。それを押せば当然、起動。痴呆かなり厳重。予算審議も無事終わり雑務済ませ晩に真直ぐ帰宅。トマト味のパスタ。トマトで思い出したが昨日の香檳大廈地下の星座冰室はトマト味の茄牛?など好評?。猪頸肉芝士撈公仔麺だの茄牛?だの他では食せぬ奇妙なレシピがこのビルに潜む、って不思議。
民主党の前原某が衆院代表質問で「堀江氏を広告塔として利用して膨れ上がった自民党議席そのものが粉飾決算ではないか?」と発言。前原某の発言で初めて痛快。これに自民党幹事長の武部某は「民意を侮辱するもの」と強く抗議。だが先の衆院選挙で民意を単なる集票マシンと考え侮辱したのは小泉・武部の自民執行部に他ならず。小泉三世は白々しくも「不明と言われればそれまでだが選挙で落選したのだから有権者はメディアよりも冷静」などと相変わらず呆れるばかりの軽口だが広島でホリエモンが落選したのは広島の静香チャンの地元の支持者の民意。小泉の遣った刺客だのに投票した民意など侮辱されても致し方ないもの。
▼昨日堀江貴文君逮捕。終戦まもない頃の山崎晃嗣君の光クラブを一瞬、思い出すがホリエモンのブログを読んでも山崎手記のような深みはない。
加藤周一の朝日の連載「夕日妄語」でフーコーの権力の支配と被支配関係について引用している。権力の支配と被支配関係は大きな集団間の、例えば支配階級と被支配階級の間の関係にのみ還元することはできず、それは権力関係が社会のあらゆる水準に細分化して働くもの。
▼日曜日の名護市長選。普天間飛行場宜野湾市)の移設問題。産経新聞産経抄が「県と市はいったんは受け入れ、政府はすでに名護市を含む県北部の十二市町村に毎年百億円の振興費を支払っている。それにもかかわらず、施設の建設反対を叫んだ候補者二人は落選した」と書いたそうだが築地のH君が句点の位置がヘン、と。「それにもかかわらず、施設の建設反対を叫んだ候補者二人は落選した。」では「国はお金を出してる→にもかかわらず落選」(笑)。本来なら「それにもかかわらず施設の建設反対を叫んだ候補者二人は、落選した。」で産経らしい「国はお金を出してる→にもかかわず反対した不届き者」となる。「国がお金をはらってる【からこそ】、反対候補は落選した」のが事実。産経ともあろうものが、美しい日本語を破壊するとは嘆かわしい、とH君。この産経抄、、沖縄の「居酒屋独立論」を批判したもの。沖縄人が沖縄の誇りをすててヤマト政府に阿ることは「自虐的」とは非難しないのかしら。

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