富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦十一月初七。大雪。朝は摂氏13度ながら昼から気温上る。ハッピーヴァレイ競馬場にて年に一度のInternational Jockeys Championship開催。日本から武豊君参戦。昨年3レース綜合一位ながら今年は全く奮わず8着とブービー2回と惨憺たる結果。バーYに寄り純米酒小一合。バーMで競馬知己のB氏と待ち合わせたが如く邂逅。ハイボール一杯で午後11時半には帰宅。
▼外相麻生某、中国に対して
個別の問題で全体を損なわず、和解と協調の精神で過去を克服し、過ぎ去った事実を未来への障害としないことが重要。
と宣ふ(朝日)。親分・小泉三世あっての強言ながら麻生某は外務省にとって小渕君以来の首相候補だそうで、外務省ももはや外相の狂言を抑える力もなし。まさかドイツがイスラエルにむかって、こうは言えぬ。日本は普通の国としての国際貢献など宣うがドイツはこんな狂言をば口にせずとも立派に普通の国として国際貢献も可。つまり日本のこの小泉政権の主張こそ戯言の極み。築地のH君はこれに「やはり「心の教育」が必要」と。御意。道徳教育が必要なのは子どもではない。いい大人が公共の場でこういうこと言えることの心の貧困。この歴史認識の寛容さ、それなら「日本人はアメリカに原爆落とされても許しまし
たんですから」とまで言及すべき。
http://www.asahi.com/politics/update/1207/016.html
▼タイではBhumibol Adulyadej国王陛下が生誕祝日のご発言で「私は批判されることを恐れない」「(批判者に)罰を与えるのはよくない」などとお述べになりマスコミと対立姿勢見せるタクシン首相を窘める。タクシン君はこれを受け政府に批判的な有力メディアに対して起こした計6件の名誉棄損訴訟・告訴をすべて取り下げ。日本も今上陛下や皇太子殿下のお人柄であればいっそのこと現首相を呼び陛下の憂いをお伝えになるがよろし。
http://www.asahi.com/international/update/1207/010.html
中共政府の香港に対する2017年の普選実施提案もヘンなもの。北京中央の譲歩、香港の民主化への確実な一歩前進、という見方もできるが吉原の花魁の年季明けぢゃあるまいし置屋の旦那に「それじゃ太夫、17年ってのはどうだい、まだ先も長かろうがこっちだって事情ってものがあるがな」と言われ断るにも断れず渋々その文状に、の如し。

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