富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2005-11-17

十一月十七日(木)快晴。朝六時すぎに見事な満月愛でる。朝七時半に来港中のA氏のホテル。某所に向かうA氏送迎。いくつかの机上の雑事済ませ、いぜんから頼まれていた或る仕事をばHappy Valleyで済ませ待っていてもらった自動車でホンハム站に急行。コンコースの星巴珈琲にて昨日の日剰綴り上網。新聞には中国国内にて鳥インフルエンザのヒトへの感染(3名)確証される、と記事。インフルエンザだが「鳥」ではないとか、いろいろ言い訳されていたが結局は二人は確実に「鳥」で死亡。三人のうち一人の少女は死亡後すぐ荼毘に付され死因究明はされず。駅舎コンコースのホールにも雀何羽か舞う。鳥インフルエンザのヒトへの感染広まれば、この雀らも抹殺される運命か。湾仔のグランドハイアットホテルのロビーにも雀幾羽かいた筈。ホテルなど尚更か。12:15発のT802列車で一路、広州。12:15発だが10分前の乗車義務づけられており予定より3分早く発車(笑)。香港内のKCR列車の運行との兼ね合いもあり「できるだけ早く運行」が望ましいのだろう。20年以上前に深センから特急でも4時間余かかった旅程も今では香港からこの最速列車なら1時間20分だかで広州東站着。新聞四紙読了でちょうど。2010年には第二広九鉄道開通させるそうで1時間に旅程縮まるらしい。「新最速」とかいう名前の列車で速いのはいいが客席のレイアウト悪しく窓が壁面!の席に当たってしまい車窓の風景も楽しめず。広州東站に到着してホテルのリムジンバスで花園酒店(Garden Hotel)投宿。折から米国政府国務省が広州での米国関連施設狙ったテロ攻撃の危険通知をば発令中。外国人の多く集まる施設には近づかないように、と外務省の渡航情報にもあるが花園酒店のオフィスタワーには米国の広州総領事館文化部分室や広州American SchoolのElementary部もあり米国系医療機関もあるそうで花園酒店は「広州ではかなり米国系」集中のビル。時節柄あまり近寄りたくないが今回は明日までのかなりの時間(というか殆どを)このホテルに留まることになる。ホテルは満室。正面玄関に公安の自動車とバイク二台が泊まり二人の公安が銃装備で警戒にあたるのみ。私服もそこそこいるのだろうが。ロビーでM氏と打ち合せ。諸事片づけているうちに晩。ホテルで夕飯。ホテルのサウナに一浴。晩に短い打ち合せ一つ。結局、午後二時半にホテル到着から一歩も外に出ず。二更にせめて缶ビールでも購はむとホテル裏に出れば企街の私娼多し。ホテルに向かうバスの車窓から眺めただけの、実に三年ぶりの広州は市街の都市化ばかりか美化に驚く。ホテルではロビーではワイヤレスでネットつなげると案の定、我がサイトは接続不能であったが部屋のケーブルでは接続可。いずれも接続は無料。
中共の駐日大使・王氏のインタビューが朝日に、と築地のH君より。ここ数日の新聞きちんと読んでおらず。日本は米国に対しては東条はエンペラー・ヒロヒトの身代わり。中国に向かっては東条は日本人民の罪を一身に背負う。A級戦犯の存在なしに日本人民を戦争犯罪から救い出すことは出来ず。A級戦犯が存在する故に「日本軍国主義は中日両国人民共通の敵」という「見方、考え方」が成り立った。でなければそれこそ日本人は永遠に中国人に対して謝り続けなければならず。A級戦犯を断罪し続けることにより過去のことを過去とできる。これが中共にとっても日本にとっても双方の利益。それをみすみすぶちこわしにするような愚行は国益を破壊する国賊のはず。アタマが悪いからこうなったのだとしたら「日本人として」情けないばかり。
▼某週刊誌によれば、福田康夫さんは官房長官を辞任するにあたって小泉サイドからの強い慰留要請を受けた、そうな。しかし頑として譲らず「政治家が自らの行動に責任をとる風潮が薄れていることは問題」として敢然職を辞す。これは「この程度の公約」「どこが戦闘地域かわかるはずもない」といった小泉三世の無責任な答弁が念頭にあっての無言の抗議。爾来小泉三世は「福田に恥をかかされた」と怨みを募らせ森派内では森−福田ラインと、小泉−中川−安倍の二つのラインが別個に存在、とか。
▼小泉メールマガジン
戦後、日本の平和と繁栄を支えてきたのは日米同盟と国際協調であり、これが日本外交の基本です。日本と米国の関係は、世界で最も重要な二国間関係です。日米関係が良ければ良いほど、緊密であればあるほど、日本と中国、韓国、アジア諸国をはじめ世界各国との関係も良いものになるというのが私の考えです。「世界の中の日米同盟」という考え方に立って、テロの問題や北朝鮮イラク情勢、そして基地問題、経済面での協力などについて率直な話し合いをすることができました。
とブッシュとの京都会談終え小泉三世宣う。