富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2005-08-10

八月十日(水)晴。朝五時半起床。バンコク市街の霧のなかに(排ガスのス モッグでないと信じたいが)朝日が昇る。六時半にホテルの朝食ビュッフェ開くの待ち急ぎ朝食済ませる。ふ と思えば今回 は航空券購入が主なる目的とはいへ七年ぶりかで三泊は多少物足りず。これからはかなり頻繁に来ることにならうが。この三泊で飲食、宿泊と交通費など 除くと純粋な買い物はコンビニで日清のタイ式カップヌードル2つとカルビーかっぱえびせんのタイ風味の購入のみ。あと一切何も買い物らしい買い物もせ ず。七時すぎホテルを出てタクシーで空港に向かふ。タクシー運転手は英語も上手で親切そうだが笑顔でメーター倒さずメーター使 うなら高速料金など客負担で400バーツなら高速料金なども込みで行く、 と言ふ。1,200円くらいで日本人なら安いと思える価格設定か。メーター使うよう言ふと途端に不機嫌。「最近、バンコクではタクシーがメーターがついて いてもメーターを使わず客に法外な運賃を請求する悪質なド ライバーが多いです」とNHKの海外安全情報ならさう言ふのだろうか。快適な走行で20数分で空港着。高速料金20バーツはZ嬢払い運賃は150バーツ。 計170バーツ。倍以上ふっかけているが騙されるほうが悪い。騙されるか騙されないかの旅のゲーム。空港に着き運転手君に200バーツ渡すと50バーツお つりくれようとするのでZ嬢が辞すとキョトンとした表情。400バーツもふっかけていたので我らがかなり不機嫌と思つたらしい。微笑の国。そんなことで怒 らぬ。バンコク空港のCXのラウンジはバンコク在住Y氏に「大したことない」と言われていたが、やはり実際に大したことない。CXの時刻表すらないのに驚 いた。昨日の日剰綴る。この空港近々新空港に移転だそうだがCXの場合、One World Allianceが一方に押し込められたことでゲートまで歩いて15分。タイ的にゆっくり歩けばいい。Y氏に何度も「そんなに急いで歩いたら汗かくよ」と 窘められたがその通り。CX708便で香港に戻る。エアバス340-600の機種新しくて快適。フライトは睡眠不足で眠いが昨日のでデジカメ画像の整理。 昨日の朝日新聞読む。小泉三世の首相記者会見。「異論と言われながら郵政民営化を訴えて自民党の総裁になり、総理大臣になった。衆院選でも参院選でも公約 と言って戦った。いまだに反対だなんておかしい」と宣われる。確かに小泉三世は持論の郵政民営化訴えてはいたが自民党の総裁に選ばれ首相となり支持率八割 越えたのは国民には「自民党をぶっ壊す」への漠然とした期待であり自民党内では誰の目にも瀕死寸前であつた党体質を変えるには一度くらい変人に任せてもい いのでは?といふ国民も党内も安易なるこの人への期待。誰も中曽根大勲位以来の四年に及ぶ長期政権になろうとは予想だにせず。つまり小泉政権郵政民営化 の具体的推進の訴えに共鳴した支持で成り立つていたのではないのだがご本人はそう勘違い。そして対中関係については「私は日中友好論者だ。草の根の交流は かつてないほど深まっている。私は靖国問題が日中全体の関係とは持っていない」と宣われる。草の根交流の深まりは小泉先生とは一切関係なし。むしろ草の根 交流してきた人や中国と友好関係築いてきた団体や商売をする企業が小泉三世のおかげでどれだけ被害被ったか。この人はやはり森さんの言ふ通り変人以上。だ が読売新聞の世論調査では衆院解散を当然と思う人が52%と過半数越え小泉三世の続投望む人が46%で望まぬの43%を若干上回る。何が小泉三世をここま でもたせるのか。周囲の様々な勢力のなかで孤軍奮闘し己の意思貫く小泉三世に自己の投影か大映のチャンバラ映画の主人公を見るような羨望か。ところでバン コクの空港のラウンジでPowerBookの電源コードを預けた荷物にいれてしまつたことに気づいたが遅し。機内用の電源アダプタも電源供給されていても MacPowerBookG4用のソケットは先日注文して実家に届いているはずで未だ手元にない。バンコクのラウンジでも二時間余のフライトもバッテリ 十 分で香港に到着し香港のラウンジで昨日の日剰を上網する間も問題なし。素晴らしい。で香港に到着し一時間余の待ち時間でCX500便成田行きに乗り換え。 結果的 に沖縄上空までPowerBookのバッテリはもつてしまつた。機体はB777-300で成田便のこの便は頻繁に利用する客にはあまり人気なし。香港の離 陸が込み合い小一時間出発遅れたまま晩に成田着。空港でレンタカー借りて一時間半ほど走り実家に帰宅。仏壇の父の位牌に焼香。
シンガポールが昨日建国40周年。マレイの小さな華僑多き港町が世界有数の近代都市国家に成長し法治(極度だが)や経済システム、ハイテクなどの分野で は世界屈指。世界第七位の競争力をもつ経済体となる。現状での問題はミッドエイジクライシス(中年危機)だそうで今後の低成長、そして最も恐れるのが実体 なきシステム経済ゆへ競争力なくした場合のシンガポールの存在価値。李顯龍首相は父君が禁じた賭場の経営に乗り出し、かつては重大なる犯罪行為であつた同 性愛に対して昨年からだかThe Nationなるゲイの国際的イベント開催地に名乗りを挙げアジア各地から集まる彼らの落とす所謂「ピンクマネー」まで獲得しての観光立国化の邁進。つま り道徳だの何だの言つてはいたが結局は道徳も経済成長のための効率化の役割であり儲かれば賭場もオカマもどうぞ、といふわかり易さ。

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