富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

四月廿四日(日)薄曇。昨晩佳月。この季節にあって空も霞まず見事な月を愛でる。軽い宿酔で頭痛。新聞読み雑事済ませ昼に沙田競馬場に向かい家を出るが首から肩の痛みひどく九龍で湯治。按摩。ついでに酒も抜けてすっきり快調で沙田競馬場。といっても5レースも終わり予め買った馬券で第4レースでQとQP当ててひとまず本日の資金回収済み。すでに競馬場行きのKCR電車もなく火炭站から久々に歩いて競馬場着。入場口もすでに解放されていて無料入場可なのはよいが何処の入場券売場も会員席のビジター券売る窓口も職員おらず精英大師サイレントウィットネス)の初戦から連続17連勝の世界記録かかった第7レースの時間も迫り多少焦るが、とにかく会員席正門にまわらねばビジター券買えぬかと強攻策で会員席入口で旅券提示して「買券のため正面玄関に回りたい」と言うとあっさり入場許可され、あれっ? 距離が1400mになっても出走からハナをとった精英大師は余裕で一着。米国馬シガーの16連勝抜いて世界一の記録。で馬券的には単勝HK$10.5でかりに1万ドル賭けてもHK$500しか儲からず(いや、これはオイシイ話である、実際にはジョッキークラブの配当金持ち出しなのだから)問題は二着、三着勝負でこのQPが馬券的には狙い目。昨晩バーSでB君とThe Duke、ScintillationとTown of Fionn(芙蓉鎮)の三頭択んでおりこれのQPにかなり期待をかけたが芙蓉鎮が二着に入ったものの三着にPlanet Rulerが来て失策。世界一の記録達成なのだが今一つ気持ちも昂らないのは、これが宿敵でもいてそれに競り勝ってならいいのだが精英大師にとって無敵の環境での十七連勝なのが寂しいところ。精英大師といへば本日午前十一時の開門の頃に精英大師の記念野球帽無料配給あり殺到した群衆が将棋倒しで数十名負傷。続く第8レースが本日のメインレースの国際G1、QEIIカップなのだが精英大師の世界記録達成が大きすぎて国際G1がかなり静かなイベントに映る。実際、会員席はビジター料金がHK$150もすることでここ数年目立った大陸からの田舎漢少なく閑散といふ感じ。豪州馬Elvstroemあたるが来るのであろうと思っていたが、まさかの香港ダービー馬Vengeance of Rain(爪皇凌雨)が来て二着はMarwing君騎乗の南ア馬Greys Innで三着が香港馬のRussian Pearlはダービー二着馬と香港馬絶好調。余は牝馬エレガントファッションの複勝期待して×。いなご社長と、それに昨晩大阪での「プライドGP2005」終えて今日香港に到着した放送作家のM氏と尖沙咀に戻る。ジムで一浴しお二人と待ち合わせ北角の上海料理・雪園飯店。Z嬢と遅れて季刊『ハロン』編集や競馬評書くS氏来て晩餐。豪華なフカヒレスープは美味いのだが塩辛いのが難。日本円で二万円くらいする料理なのだから次回はわがままを言って金華ハムを半分の量にするか一度塩抜きしてもらうかしたいところ。酢豚、旬の竹筍、松子桂魚など食し三鮮炒麺と小籠包。S氏とM氏が明日早朝便で帰国(M君は香港滞在20時間)であるし我も今晩崩れると一週間壊れたままのような気がして帰宅。本晩は満月ながら小雨に曇り月も見えず。

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