富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

三月卅日(水)曇。寝心地佳き寝台にゆっくりと目覚め朝九時前にホテル向かいの路地の名も知らぬ蘭州拉麺店に牛肉刀削麺食す。何処にでもありがちな小さき店でいかにも西域顔の若い兄弟営む店なり。美味。ホテルに戻り入浴、読書と転寝。昼前にホテル出で東莞中心の莞城区に参ろうと路線バス待ったが東莞の東だの南だの市公共汽車総站だの市新興客運站だの行き先も様々でバスのなかには西安からの!東莞行きなんてバスまで走って来て結局タクシー拾ふ。ホテルのドアマン曰く外来者だと六十元くらいかと。実際には莞城区まで25kmほどでメーター制なら市内の渋滞なければ三十元もかかる筈もないが運転手は七十元ふっかける。莞城区の華僑大廈に着いて運転手は七十元と言い張るが「欲張っちゃいけないよ」と六十元握らせ笑顔で握手。午後三時の香港に戻るバスの切符を先に購い歩いて10分ほどの広東四大名園の一つとされる「可園」訪れる。背後に広がる広い湖水を望む狭い敷地を見事に使った庭園建築。市内を散策。見方によっては東莞水道と運河により豊かな古鎮。だが運河は水質汚濁と悪臭ひどく市街も(訪れる時間もないが)東城区やジャスコのある北のほうがにぎやかなようで市の中心部は何処か殺風景。食事する店も見あたらず。運河渡り東莞の「シテ島」にある華僑大廈の裏。古い南方建築の残る通りの名も知らぬ茶餐庁で遅めの昼食。排骨保仔飯など。午後三時のバスは新しい南域のホテルなどまわり四十分ほどして高速道路に入る。皇崗の境界でバス乗換え香港に入ってからは渋滞もなくPrince Edwardに戻る。京港ホテルの裏に皇崗行きの盛況なバス発着所あるとは今日まで全く知らず。MTRで中環。FCCで軽くパスタの夕餉。帰宅。雑事片付ける。
▼大陸の新聞も昔に比べるとそれなりに読める紙面となっており広州の代表紙であった羊城晩報が発行する『新快報』も読んでみると紙面充実(勿論、国内政治は除く)。1面トップが広州の酒場で朝日スーパードライ「封殺」とあり何かと思えば日本の教科書問題に抗議だとか。ちょうどこの新聞の発行七周年で記念刊あり広州の新潮流の特集など新広州人など何人も紹介し(畏友William登β達智もちゃっかり広州定住者)市の流行発信地紹介などモダン。

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