富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月六日(木)晴。諸事に忙殺され晩十時に至る。銅鑼湾そごう裏の利苑に粥食さむと参れば満員待客ありJaffe Rdの期待もできぬ麺専門店に入り鮮肉水餃麺注文せば10ドル加算にて小菜と飲物付くだの煩く麺のみでよしと注文押し切れば暫くして給仕戻り来て水餃売り切れにて雲呑でも宜しいかと言われ雲呑でもよいからとにかく麺だけと督せば再び戻り来て雲呑は蝦、豚肉、野菜とあるがとまた説明。蝦でいいからと待つこと五分。漸く鮮蝦雲呑麺供されるが期待通りの不味さ。麺も厳選と威張るが湾仔埠頭餃子の売る冷凍即席麺の麺のほうがよっぽどマシ。で32ドル。専門店気取りで何も良さ伴わず。Bar Seedに一飲。華南ビジネスのコンサルタント業にて香港にて著名なM氏実物初めて拝顔。Carol IlaのConnoisseur's Choiceで91年物開栓いただき12年物と飲み比べれば12年物の多少荒削りな芳香に比べ加えた水に負けるほどの繊細さ。ストレートで楽しめるが飽き易いかも。
李嘉誠の長江実業トップで年収五億円?香港サラリーマン最高の高給とり霍建寧、長江参加の携帯電話ビジネスのうち不振なるCDMAからの撤退等により七百五十名の職員解雇など表明。この撤退も政府の電訊事業政策の不備の由と揶揄。企業決定であり一概に非難できぬが霍建寧のへらへら笑い顔での取材対応に甚だ呆れるばかり。もはや企業も創業者並びに経営陣と他職員との温度差。
尖沙咀のスターフェリー近くにビクトリアハーバー見渡す高台、鬱葱と樹木茂る一角あり。かつての香港水上警察本部。ここを「再開発」にて李嘉誠の長江財閥が警察本部のコロニアル建築の洋館活用してブティックホテル建設を画策。建物朽ちるよか再利用は宜しいが、その鬱葱と茂る樹齢百数十年の樹木をば百本以上ほぼ全面的に伐採。暴挙。香港など李嘉誠筆頭とする財閥の私有地と化し何でもやりたい放題の開発続く。

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