富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月七日(金)諸事にかなり忙殺されるがどうにかやるべきことの整理済ます。A氏より招飲ありA氏宅にて新年会。焼酎「百年の孤独」と東酒造の「寿百歳」飲み気持ちよく酔ふ。深更にBar SeedにてCarol Ila飲む。
▼政府行政長官弁公室主任(日本の内閣官房長官に該当)の林煥光昨日突然の辞職。年末から元旦にかけ妻には北京出張と偽り愛人の女性弁護士と東京旅行。六本木のグランドハイアットホテルに宿泊の写真本日発行の『忽然1周』に掲載の由。この報道に応じての辞職だが実際には行政長官弁公室主任の職務上の軋轢だのありとの噂。林煥光の華道教授の妻この夫の不祥事に「既婚の男に恋せしこの女性に同情するは機会あっても成就し難きものゆへ」と大人の女の度量と貫禄示し「うちの旦那は百合の花より凛々しく自分は花瓶のようなもので花と花瓶が一緒になってこその美しさ。ただ花が美しければもう一つの花瓶にさしても美しいわけでどの花瓶もその百合の花と一緒にありたいと願うもので美しさも増す。それゆへ花瓶はその花が他の花瓶とともにあることを厭ってもおれず。ただ花と花瓶はいつかは訣れる時があり縁がありもすればなきこともあり、いつも一緒にはおれず、いつも美しくいられるわけにもあらず」と夫の不倫に寧ろ同情示し夫の浮気あっても自らと夫はそう易々と離縁するほど弱い縁しにあらずと。敬服。この夫人をば行政長官弁公室主任に抜擢も可。
▼霍建寧に電訊事業での政府の誤謬揶揄され香港政府工商及科技局局長曽俊華「競走厭ふ企業に商機などなし」と反撃。企業の事業撤退をば政府愚策ゆへと文句つけられては呆れると政府と蜜月のはずの李嘉誠財閥のトップの発言に公然と反論。政府と財閥すらこの分層化。誰も一体感などなき社会となりけり。

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