富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十二月九日(木)連日快晴。大気乾燥煤塵多。早晩にFCCに独り食す。白葡萄酒とナシゴレン飯。尖沙咀。アマゾン社より受領のCD帰宅の途中iPodにて聴けば最近流行の「カバー」で井上陽水の「少年時代」をばRocking Timeというバンドがカバーしておりそれはそれでいいが“Yosui tribute”なるCDで忌野清志郎の奏でる同曲は歌、ギター、ウクレレ、パーカッションから、録音、ミキシングまで清志郎の一人仕事。目からウロコ。それにしても陽水のカバーCDは宝物箱の如く歌上手ばかりの絶品の歌唱ぶり。「心もよう」の平原綾香奥田民生の「リバーサイドホテル」、「いっそ セレナーデ」は小野リサジェーン・バーキンの「カナリア」、UAの「傘がない」など聞き惚れ絶品至極は持田香織の「いつのまにか少女は」でギターが井上陽水と今剛とは垂涎。で次なる曲が「とまどうペリカン」で、その歌声になぜ大原麗子が歌っているのかと思えば松任谷由美(笑)。“The Cover!”といふCDも上田正樹の「スウィート・メモリーズ」だのおおたか静流の「悲しくてやりきれない」、Sionの「春夏秋冬」など。これも「卒業写真」はハイ・ファイ・セットで上手すぎ。思わず地下鉄の駅から出てコンビニでウォッカ系飲料購い歩き飲み夜空眺めつつ自宅まで歩き楽曲聞き続ける。
▼久々にビデオニュースドットコムにて神保&宮台のトーク番組見る。「ゆとり教育は間違っていたのか」といふテーマでゲストが文部省官僚の寺脇研氏なる人で「ゆとり教育」推進者。この番組、ちょうどOECDの学力到達度テストでの日本の「惨澹たる成績」出て、それを受けての緊急提言かと思えばさにあらず。紹介に「なぜ義務教育では国際比較でトップレベルにある日本人が、大学生になると競争力を失ってしまうのか」とあり「ん?」と思えば偶然OECDの調査結果出たがこの番組の収録は今月3日で、この番組は四年前のまだ日本が数学1位だの栄光の時代にあった時の数字見ており、それゆえ「義務教育では国際比較でトップレベル」なのだが現時点では「義務教育でも国際比較で二流」なわけでその上で高等教育でも競争力なし。もはやお話にならず。

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