富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

八月卅日(月)朝、雷暴豪雨あり。早晩にジム。小一時間の鍛錬を試しに万歩計(なぜ万歩計といふと爺臭いのか、オムロンの最新機種)で図ってみれば六千歩ほどでその上シャドーボクシング的に身体を動かしていると思うとかなりの運動量であるのは確か。それでも体重一向に減らぬのだから日頃の不摂生推して知るべし。地下鉄港島線の東行きで午後七時すぎに帰宅途中週刊文春読むのは「香港で東京の帰宅ラッシュ」のようで恥ずかしい行為でもあるが何故そこまでして読んだかといへば「男が嫌いな男」で小泉三世僅差で抑えナベツネが栄えある一位になったため。やはり世の中ナベツネが嫌いな者が、それも巨人ファンでもナベツネ嫌いがいると知り嬉しいかぎり。ナベツネがいる限り讀賣新聞は絶対に購読しない、といふ立派な心がけの方も。余の場合はナベツネは引退してもどうせ院政敷くので「ナベツネが死ぬまで読売は購読しない」と徹底。石原慎太郎は42位で13票と振るわず残念だが政治思想別にしてしまって見れば七旬ながら若々しくあの志気に惚れる男が多いのか。同じ42位に長嶋茂雄もあり。これが不思議。好きではないが嫌いといふ具体的な理由わからぬ。世の中に何も害はないと思ふのだが。だが記事は国民的英雄で而も病床にあるためか下位を幸いに長嶋については語らず。小泉三世のナベツネと十票差(千人対象の調査なので僅か1%の僅差)と健闘しているが、この梅原猛先生が「戦後最低」と評した首相は首相就任以前からその胡散臭さは明らかであったのに国民の八割支持し実際には四割支持で残り四割が瞞されたか無節操に支持したのだが、一番の問題は今もってそれを首相に据え長期政権化している事実。戦後最低といへば小泉三世の朋輩ブッシュ二世に紐育では廿萬人が反ブッシュのデモ。誰が仕組んだのか知らぬが九一一が米国民に与えたショック大きく盲目的にブッシュ支持が一時増えたのを差引いてもイラク征伐だのここまでの代償払わぬとブッシュのバカさ加減がわからぬ彼の国では失敗しても失敗認めて反省しまたやり直すことが美徳なのかもしれぬが、その学習のためにイラクだけで一万人越える死者が必要とは。
▼昨年の秋にエミレーツ航空でドバイ経由で香港巴里往復のマイレヂがふと思えば何処にも残っておらず「あっ」と思い出せばシンガポール航空のKris Flyersのカードを見せた記憶。そのKris Flyersの余の会員籍が三年だかの未使用で已に失効していたのだが昨年秋はすでに失効したあとで失効したマイレヂでは記録残ろう筈もなく、ただKris Flyersの新しい会員籍をば得てはいたので新嘉坡の本部に電話して事情話すと搭乗から半年過ぎているので何如ともし難い、との返答。半年以内に確認しなかったのは余の落度。一万数千哩インド洋に捨てた感あり。
親中派御用政党民建連の馬力党首がさすが選挙戦の最中に癌摘出の手術でさすが親中で広州にて入院手術。その際に市民の不信任高き律政司・梁愛詩が馬・党首に宛てたお見舞いの手紙(図)。律政司の立場で親中派御用政党との親交も如何なものか、果して民主党党首が同じような場合にも御見舞い出すのかどうか。ただいずれにせよこの優しさ濫れる筆運はなかなかのもの。
▼ところで余は東京ファシス都と書いているが厳密には東京ファシス都知事であり東京都の職員でも都民でも良識ある人がいるわけで容易に東京ファシス都などと呼ぶのは失礼かとふと思ふ。もちろん東京都の教育委員会のようにもはや完全に都知事の色のついた部署もあるが。

富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/