富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月三十日(水)比律賓辺りの台風の影響にてフェイン現象あり大気劣質。早晩に旺角に買物に向えば道路封鎖あり何かと思えば投身の自殺志願の若い女あり。投身の場合に巨大なクッション用意され(写真)警察消防の手際良し。年中恒例か。東京スポオツにてジョギングパンツ購い西洋菜街の百寶堂にて亀苓膏、隣の義順牛乳公司にてプリン食す。日刊ベリタのデスクS氏来港。FCCにてS氏と食し情報交換。さすがにここ三日四時間睡眠が続き頭も朦朧。
▼朝日の論壇時評に橋本治ちゃんの小泉評が紹介されている。治ちゃん曰く「『自分の言葉で話す総理大臣』だった小泉純一郎は、今や『自分勝手な言葉で話す総理大臣』で、『原稿を読む総理大臣』で、『自分の言葉だけ存在させて、相手の言うことを聞かない総理大臣』になっている……しかも、どこかで胸を張ってさえいる。どうして胸なんか張っていられるのかというと、これも存外簡単なことで、(略)自分が『個性的であるがゆえに成功した人間』だということも知っているからだ」と。言い得て妙。その個性的といわれる個性が何かといえば実際には「他人の言葉が理解できず自分勝手といふ変人さ」以外の何物でもないこと。それが首相であることが怖いが「他人の言葉が理解できず自分勝手」といふのは「よくいる」類いであり小泉三世がそれの代表であると思えば理解も易し。

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