富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月初六日(火)晴。晩に北角の寿司・加藤。加藤のご主人に山形の辛口の純米酒・住吉出され一飲。宮城の「沢の泉」。海運会社のO氏、某銀行のK氏と款語三更に至る。
▼香港政府の公務員退職金及び退職後本人死去まで供される年金の総額初めて明らかにされ現時点でその額驚くなかれHK$三〇七八億(約四兆円)。この他公務員の有給休暇分賦課金HK$二〇三億もあり民間企業であれば当然財政的にすでに瀕死。香港の世界に冠たる公務員給与の高水準ゆえの惨禍にて香港市民一人あたりHK$42,800の負債背負ふもの。政府の財政赤字、昨今の不景気だの民間企業の惨状考慮せばこの公務員年金制度の見直しも当然ながら愚策にもこの年金額九七年の香港返還での公務員離職防ぐ目的から年金基礎額をば九七年返還以前の水準で維持することをば条例にて定めており現行での年金受給額をば変更できず(嗤)。更に尋常ならぬ問題はこの額今後も増大は必至にて八十年代に大量に採用された公務員が定年向かえ長生きする今後半世紀はこの「福利」制度規模膨張あり。何が民生かと嗤ふばかり。