富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2003-12-18

十二月十八日(木)晴。金鐘のPacific Placeにて恒例、聖誕祭の聖誕老人との記念撮影あり(写真)。雪景色つくり、香港的には冬とはいへ雪も降らぬ風土にてのこの疑似体験、ヒトの可笑しさ。
週刊新潮に芸人・橋幸夫氏の先の衆議院選での不在者投票に怒りの写真記事あり。橋先生、先月京都だかでの興業あり不在者投票用紙をば居住地の渋谷区から取り寄せ不在者投票に当地で参ったところ選管より投票無効とされたこと。不在者投票は立会人の前で本人が行わねばならず予め投票用紙に記入して持参した橋先生の投票は無効。橋先生は間違いを認め再投票を希望したが一旦無効になった投票は無効と選管相手に為す術もなし、と。ここで余が矛盾感じたは海外からの投票で、海外からは立会人などおらぬところで記入された投票用紙が国内でちゃんと受理されること。橋先生のサイト通して橋先生にメール差し上げる。
橋幸夫様 週刊新潮で橋さんが投票無効にされたことを知りました。立会人のいないところでの記入がその理由だそうですが、私も橋さんと同様、それが納得できません。と申しますのは海外に住み海外から郵送で不在者投票をしている私ですが海外からの場合、国内の選管から投票用紙を郵送してもらい、それに比例代表制の政党名を記入して送り返します。重要なのは、この作業では立ち会い人が不要なのです。海外からのそれを受け付け橋さんなりが国内で自らが記入して選管に持ち込んだ投票用紙は無効とする、この大きな矛盾。理解できません。ご参考までにこの矛盾した事実をお知らせします。
▼The Happy Valley Million Challengeにて馬主C氏のDashing Champion見事優勝の栄冠。C氏の子息B君に余が「最後までサイズ厩舎のMighty Hugoが強敵にて勝ち数ではあと1勝すればDashing Championと並ぶ3勝目ながら二着1回あり点数ではDashing Champion抜いて優勝。だがMighty Hugoは十二月に入り休養続け昨晩 スタンバイで結局参戦できずといふ結果に安堵と驚き」と述べるとB君もC氏家族皆昨晩Mighty Hugoが逆転賭けて参戦せずの結果に驚きサイズ調教師の常なる見事な配馬ぶりを知る者は、結局そのMighty Hugoがスタンバイしていたレースにて同じサイズ厩舎のDynamic Funが一着となったものの、なぜサイズ師が二頭出さなかったのか察するも能わず、と。ちなみに来たる土曜日の沙田のレース(二班芝1600m)にはC氏のDashing Championと一班より降格のDashing Winnerの二頭が同時参戦とのこと。
産経新聞愛読?の築地のH君より産経の投書欄に「米大統領の正義感に拍手を」といふ高知市の主婦島崎美幾子さん(55)の文章ありH君それに驚愕し報せあり。
フセイン元大統領拘束の報道に、安堵しました。もう少し早ければ、奥大使、井ノ上一等書記官もイラク中部のティクリートでテロの銃弾に倒れることもなかったのでは、と思いました。ブッシュ米大統領が一貫して言い続けているテロとの戦い。米軍兵士たちの、テロを制圧するという並々ならぬ決意の結集に、ほかならないのではないでしょうか。捕らえられたフセイン元大統領は穴ぐらの中で、75万ドル(約8000万円)を枕に横たわっていたそうです、卑怯で身勝手な独裁者に振り回され続けたイラク人の不運を思わずにいられませんでした。改めて、ブッシュ米大統領の正義感とリーダーシップに拍手を送りたいと思います。
H君曰く日本人としての誇りは何処へ、と。戦後日本国民を洗脳しようとしたアメリカの占領政策は見事に成功しこのような国籍不明の亡国的な意見を生み出すに至る。本来、産経の読者であれば「欧米の植民地主義からアジア解放のために戦って倒れた英霊になんとお詫びすればいいのでせふ。私たちは今一度ど民族の誇りについて思いをかみ締めるべきです」と思うが当然のはず。東京裁判史観批判派の皆さんはフセインを裁く「勝者の裁き」にはどのように反対されるおつもりか? この投書読み余はふと原理系の世界日報とてこのような投書は恥ずかしく掲載できぬのでは?と思うがH君曰く世界日報なら反共インターナショナリズムにて盟米国称えるのは真っ当(16日の同紙社説参照)。だがいやしくも日本の民族派とか愛国者とか自称する勢力がこのような東京裁判史観に毒された投書をまあ恥ずかしげもなく掲載。これでよくも靖国神社への参拝に能ふ哉。いや「悪いけどオレいまアメリカと組んでるからさぁ」と英霊にお詫びにいくのか、とH君。ちなみに19日の世界日報サイトのトップ記事は宮崎県都城市で市議会が「同・両性愛者参画条例を可決」とあり。市長と共産党が主導、と一瞬、比較的好意的な記事かと思えば解説にて当然この可決に疑問呈し世界日報らしさに安堵の感。
▼ふと思い出した会話ひとつ。パリのセイヌ川沿いに並ぶ露天の古本屋にて主人が初老の男とふたりでだんまり。何かと覗けば日本の将棋に夢中。あんまり「いかにも」の風景にこれもパリらしさか、と感じたが、この話、先日、月本氏とN氏にしたところN氏「やはり「大手飛車取り」は「オウテイシャトリー」とか仏語風に呟いているのだろうか、と。