富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十二月十四日(日)周日沙田馬場上演一年一度国際賽盛事(写真)。毎年のことながら馬場開場の時間見計らいHung Homより馬場経由の一番列車に乗れば一等車はどうもいつもこれで来場する常客少なからず和気藹々とするなかSCMP紙のここ数日の国際盃についての記事切り抜き読んでいたらHung Homより乗った品ある老婆に「今日の予想は?」と尋ねられ「あんたくらい真剣に新聞の競馬「記事」読んでたら当たるだろう」と言われ旺角から乗ってきたオヤジには「あんたの顔には福がある」と煽てられ内心「国際G1で一度も的中なき」事実に忸怩としつつ褒められて嬉しくないはずもなし。気温は摂氏十三度が馬場訪れれば陽が煌々とさして汗ばむほど。Nさんや巴里でも競馬ご一緒したいなご社長など懐かしき顔ぶれ。テレビの構成作家?M氏もバンコク経由で香港入り。開幕の中国国歌演奏、演奏の途中で放送がプツリと切れ何事かと思えばR1のどうでもいい馬の背負量の1磅増量(笑)。それを国歌吹奏中止して放送とは責任問題か。R1でMiracles(Marcus)とAmbition(Soumillion)のQ25倍、R2にてHelene Vitality(Marcus)のW12倍とCheers HK(Fallon)とのQ136倍、BeetovenとのQPまで的中させ幸先良いが運を使い果した感もあり。HK Vaseはフランス馬という甚句須あり予想では97年の凱旋門賞Peintre Celebre父馬とするVallee Enchanteeに○しておきながら連勝で浮かれたか粗忽にもこの馬見落とし同じ11倍という仏馬でFair MixとしてしまいVallee Enchantee(Boeuf)入る。ちなみに二着も仏馬のPolish SummerでやはりVaseは仏蘭西馬に限ると痛感。R4はSan Lorenzo(Whyte)とScintillation(Marwin)のQ。香港短途錦標(国際G1)は初戦から七戦七勝のSilent Witness(Coetzee)の一着と南アフリカ馬National Currency(Marwin)の二着までは当然として三着に香港馬からFirebolt(Marcus)とCheerful Fortune(William)脚にしたところCape of Good Hope(Kinnen)入ってしまふ。それにしてもSWは調教師Cruz君0.55.0の時計狙うと宣言、それが0.56.5というSWの最良時計より1秒遅い平凡どころか陳腐なほどの時計にて優勝はNCが積極的なレースに出てハナをとりそれを残り2ハロンから余裕で抜いて「はい、おしまい」と王者には許されぬ勝ちを取る作戦で国際G1でこの0.56.5は許されまいに。R6はSize厩舎のGem of India(Fradd)とCalifornia Hawk(Coetzee)で一二着固いかと思えば間にClassic Master(Soumillion)入る。香港マイル(国際G1)は日本馬Lohengrin一番人気、香港馬ならLucky Ownersなのだろうが同じ香港馬でHo Choiが調教の時計ではLOの47.6に対して46.6と俄然調子よく而も騎手がSoumillion君ではCruz調教師とCoetzee騎手のG1連勝もあるまひと見越してHo Choi軸に日本馬でLohengrin(Desormeaux)とAdmire Max(福永)としたがLucky Ownerが勝ち何故これまでこの馬を支持してきて(十戦六冠三亜一負)今日初めて外したのかと猛省、Lohengrin三着で二着にBowman's Crossing(Kinane)入ったのが番狂わせ。香港カップ(国際G1)は一番人気ははFalbrav(Dettori)で日本馬はエイシンプレストン(福永)、香港馬は牝馬Elegant Fashionが対抗馬。SCMP紙にはFalbravが実力では一番だが海外遠征の疲れもあり、と指摘あり余は十月の英国チャンピオンステイクス優勝馬Raktiの11倍なる倍率に惹かれ仏馬Weightlessも実力買いEF入れてRaktiより流すがはFalbravがRakti制し三着にEF入るは立派、馬券的にはあまりにも固すぎ。表彰されるはFalbravの馬主、社台ファーム吉田照哉氏。昨年のジャパンカップ優勝で種馬とするべくの購入ながら馬主として香港で表彰台に上るとはさすが吉田氏。英国馬ゆえに君が代流れず英国国歌。R9より地場戦にて気持ち入れ替え今日好調のKinane騎乗でFiguresを一番人気Bearcat(Coetzee)を破る展開を読み○だが最終R10にてかなり自信もってThe Duke(Marcus)、Cheeky(Fallon)をSize様のSuper Kid(Dye)軸としたが最後の最後でSoummilion君のBullish Luckが70倍で一着となりQはHK$3000近い大波乱に唖然。閉幕の打上げ花火。N氏、M氏ら日本から来られた面々と沙田競馬場のおけら街道?は此処なのか沙田に向かい歩き龍華酒店。馳名の鳩(写真)などこの菜単で「一応」HK$1680は安すぎ(菜単)。塩局鶏を追加。また流感か昨日頭痛ひどく今日は胃痛あり風邪の症状あり皆さん尖沙咀に向かうをお送りして帰宅。龍華酒店に着いた頃に携帯で「サダム、フセイン君が妊娠」という情報あり。競馬場におり下界から遮断され誰も何も知らず。フセイン君の妊娠はなかろう、と我々も判断できたが「広末涼子が捕まった」という情報もあり、やはりクスリか、と憶測していたら「そうぢゃなくて広末がフセインの子を妊娠した」といふ、あまりにガセネタ、結局、フセイン君がお縄にかかり、広末嬢の妊娠と知る。フセイン君の逼塞の日々で髭面の形相には零落感ただよふがやはり勇健さもあり。米軍兵士の小僧にカメラの撮影のなかで歯科検査。イラクにてフセインの独裁統治ありそれゆえフセインに反感もつ者少なからずフセイン王朝崩壊を喜ぶ者もあろうがフセイン捕獲されたこと=米国への感謝と支持には値せず。米国のフセイン捕獲の記者会見現場にて「彼は捕まった」というコメントに記者のなかの数名喜び勇み立ち上がり興奮して拳振り回しながら奇声上げ記者会見進まず周囲の記者に窘められる様みて米国政府も政府ならマスコミもこれぢゃと呆れるばかり。CNNは見るも恥ずかしくBBCにてどうにか中継見る。