富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十二月十二日(金)晴。月本裕氏夫妻来港し黄昏に夫妻のホテルで邂い記者倶楽部にて三鞭酒。Z嬢現れ白葡萄酒2本を一時間半ほどでさらさら、っと。新之介君の来年の海老蔵襲名から十月に巴里公演もあり凱旋門賞と時期あえば巴里に行きたいなど話題になり日本贔屓の志らく大統領の話題となり志らく大統領が「志らく」と表札かかった四谷あたりの仕舞た屋から浴衣姿で傘でもさしてふらりと現れたらご近所も誰もフランスの大統領とはわからないだろうねぇ、などと。灣仔の海港潮州酒樓。魚翅も鴿肉のレタス包も鹵鴨、蜆粥も潮州麺も確かに美味。だが紹興酒にて花彫と頼んだのに加飯酒を持ってきて何くわぬ顔、花彫と念押しすると一応引っ込んで黒服と話してきて「花彫がないので加飯で、値段も一緒だからいいだろう」と。値段の問題ではなく三鞭酒に白葡萄酒二本も飲んでるから食事の時はあっさりと花彫酒にしたいのだが花彫がないのならないでいいが黙って他の酒出して平気な顔の、それがこの店をよく体現。接客態度に緊張感の微塵もなし。月本夫妻のホテルに戻り『ハロン』編集長のS氏到着されラウンジのバーで一飲。帰宅してリヒテルテンペスト聴くがリヒテルという人は独奏すると本当に律儀すぎてやはりオケとの共演にて指揮者に煽られたほうがずっと素晴らしい演奏を見せる。
▼先日この日剰で紹介せし野中広務先生の発言、大阪版朝日にのみ、と書いたが名古屋では更に「引退した私の思いを「無にするな」と、志のある政治家が出てくることを願っている」との野中先生の期待の一文が続く。東京ではもはや引退せし野中先生の苦言など誰も聞かず。
▼十一月十四日の日剰で紹介せし熊本ルーテル(旧九州女学院短大)の大麻教授、熊本県教委のスクールカウンセラーとして派遣されていたそうだが、派遣先の中学には資格なき「大麻教授の双子の兄」がカウンセリングしていたことが発覚。大学の卒業式当日も中学に現れ校長が不審しがり贋物と判明。吉本新喜劇並み、と築地のH君絶賛、なんてイカした教授だらふ。実は大麻に耽る兄を気遣りし弟が兄をば庇護いおっかなびっくり……そういう背景なら松竹新喜劇やな。