富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2003-10-20

十月廿日(月)快晴。朝から多少悪寒。午後に下痢ひどく悪寒は身体の節々の痛みとなり夕方には腰と大腿の関節痙攣の如き痛み。掌と指は血の気失せ熱は38度で血圧は145/110、横になり痙攣の如き痛み少し治るを待ってHappy Valleyの養和病院。歩けず車椅子。N医師の診断。血液検査は異常なし。解熱剤と鎮痛剤をば注射され入院措置。せっかく海外旅行者保険に入っているのだからと遠慮せず個室。病室が競馬場側であれば水曜日の夜も入院中なら競馬観戦可と考えられるくらいには頭の回転は回復。個室に入り横になる前に撮影(写真)。我が拙家に比べもできぬ、もったいないほどの広さ。これが「普通」個室。この上に次の間ありだの上には上もあり。下痢ですっかり胃から腸まで空っぽ、さすがに空腹忍びなく気晴らしにとテレビつければ衛星放送の陽光チャンネルにて見慣れた顔が美味そうに日本酒!と思えば月刊『東京人』で東京酒魚繁盛記連載する太田和彦、「日本居酒屋紀行」なる番組で高知の美味そうな地酒、鰹の叩き、とんちゃんなる居酒屋……此方は重湯しか許されぬ身に目の毒。新聞にざっと目を通すがさすがに本も読めず。
▼多摩のD君より。産経新聞社が何を勘違いしたのか高松宮記念世界文化賞授与してしまふケン・ローチ監督、授賞式の参加のため来日、20日だから今日か?、なんと産経新聞の招待での来日ながら国労闘争団の支援活動といふ快挙(笑)。「ナビゲーター」という近作で英国の鉄道民営化がいかに労働者を蝕み公共鉄道を破壊したかを静かに告発するローチ監督が鉄建公団訴訟原告団の集会に参加し国労闘争団を激励するそうな。もう一度言うが(笑)産経がカネ出して来日して、だ。快挙。来年は世界文化賞チョムスキーとアルダンティ・ロイに!とD君。いや、来年の世界文化賞は異なる思想信条を有する左翼映画監督に世界平和賞を授け日本の労働運動支援までした産経新聞社こそ世界文化賞を受賞すべき(笑)。