富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

七月十七日(木)晴。朝の気温は28度に涼を感じる。富柏村のサイトにつながらず。ついに自由なる言論への妨害か、と思ったが(笑)たんにtripod.comのサーバー不調。他のtripodのサイトにもつながらず安堵……はせぬが事由は理解。昼すぎに復活。このサイト、香港で時事ネタあると閲覧者多いわけで保安局長とFinancial Secretaryの辞任は日本でも大きく報道され恐らくこのサイトご覧になろうとして見れなかった方も少なからず、か。晩遅く香港賽馬中心のF館長一年ぶりの来港で尖沙咀の徳功林にて精進中華。初めて訪れた店でありながら給仕の暖かい接待はさすが。
▼昨晩の保安局長保安局長葉劉淑儀の辞任のあと午後9時過ぎに財政司司長(Financial Secretary)梁錦松も辞表提出即刻辞任承認されたことを朝のニュースで知る。梁錦松は董建華の再任と問責局長制(内閣制)の実施に当り鳴物入りで政界入りした金融界の大物ながら景気対策がいまいち功を奏さずにいたのは世界的な不況の中で本人だけの所為ではなかつたが財源確保のための増税で自動車購入時の税額アップを公布直前に自らが粗忽にもToyotaLexus購入しHK$20万を節税、さすがに董建華もそれを庇いきれず廉政公署(ICAC)の捜査入り一昨日その調書が律政司司長(Secretary for Justice)梁愛詩に提出され梁愛詩がこれを立件するかどうか決めるのだが、これまでの董建華の姿勢と梁愛詩の司法官とは思えぬ不公平なる思考からして梁を庇うのが本音だろうがそれをしたら市民の反発更に高まるのは必至、かといって立件すれば問責制そのものが問われる事態にいずれの判断も難しく、そこで梁錦松自身の辞職という結果。今月上旬の田北俊の行政会議からの辞職、昨晩の葉劉淑儀と梁錦松の辞任で董建華の二期目の柱である問責制はもはや壊滅状態、董建華は明後日土曜日に状況し北京中央にお伺いだそうな。
蘋果日報が芸能の一面トップ半頁の扱いでジャニーズ事務所と同社社長が『週刊文春』相手どった名誉毀損による損害賠償訴えた裁判について報道。社長の少年セクハラで対象が香港でも人気あるジャニーズの芸人が餌食になっているという関心もあろうが、蘋果日報は日本のマスコミがこの報道について低調で、扱っても社長の名を伏せたベタ記事であることを指摘。この報道することでジャニタレの記事配給が削られることを怖れて報道控えるマスコミの姿勢を非難。御意。ちなみに香港では英皇集団なる財閥の芸能プロダクションが歌謡賞絡みの贈賄の疑いで廉政公署(ICAC)の捜査あり芸人含む22名より事情聴取あり報道もこの事務所所属のタレント使えぬなどと自主規制もなく堂々の報道。