富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2003-07-09

七月九日(水)快晴。黄昏に香港大学。やけに静かなキャンパスだと思ったらすでに夏休み。大学図書館にて入館証の更新手続きし少し調べ物。キャンパスにせよ図書館にせよ聞こえてくるのは北京語で、この次期に大学にこうして残っているのは大陸からの学生ばかり。金鐘の高架道を通り過ぎに見たら立法会周囲に公園に市民結集。1日に続く本来なら今晩23条立法が強行採決されるはずであった晩だが23条立法こそ審議順延となったものの反23条だの政府不信の市民集い集会(写真)。いつもタクシーをよく使うと我ながら感心するが仮に日にHK$100分タクシー使っても(実際には有り得ぬが)年ににHK$36,000であれば自動車取替えの周期を5年としてHK$18万では自動車税の高き香港ではこれで日本でなら200万円もせぬ自家用車しか買えず、これに燃料費だ駐車場だ保険だと経費積めば断然タクシーに乗り続けたほうが安いということ。帰宅してゴーヤチャンプルなど。NHKニュース10を見ていたら長崎の幼児殺人事件。記者だの識者といふオトーサンたちが神妙な表情にて語っているが、殺人など凶悪犯罪の低年齢化は何故なのか、容疑者の少年は学力も高くまじめな性格などと神妙に語るが、犯罪が寧ろ高年齢化していくわけもなく、殺人と学力や性格など何ら関係ないわけで殺人を特殊なことと考えているようだが筒井康隆が言いそうだが最終的には日々の一秒一分が人間は常に「殺すか」「殺さぬか」の選択に立たされているわけでその比率は50-50、殺人をすることもなくその日が終わったら「ああ、今日は人を殺さずに済んだ」と安堵するくらい、実は人間といふのは狂う一歩寸前のところに佇んでいるにすぎない。12歳の少年が、と驚くが12歳でゲリラに加わり機関銃下げている少年もいる。この少年のことよりも、そういった子どもたちが通う学校が雁字搦めにて何故か広島が熱いが日の丸君が代で苦悩した校長が、民間から登用した校長が、そして教育委員会の委員長が自殺。本来教師になるべき人材がとても今日の学校教育には従事できずと教員にならず質のいい教員も今の教育現場にてはちょっとしたことで排除される。限界。