富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

五月二十一日(水)快晴。晩にHappy Valleyの競馬。藪用あり観戦できず馬券のみ。終ってみれば「なんでこれを買ってない?」と反省ばかり。
▼ヒトのキチガイぶりは大したもので、昨日もある男が警察相手に大立ち回り4人の警官に傷を負わしたが、その原因といえばこの男のバイクでの他愛無い交通違反で、この男は「切符を切られる」のを拒否、警察は簡易訴訟の通知を郵送するが二度とも受取り拒否され、昨日、その文書を届けに男の家を警官が訪れると男かなり興奮しており防御服着装した警官まで含め4人を包丁で切りつける。たかだか交通違反でわずかの罰金刑拒否のため懲役数年を選んだ結果に。20年前なら筒井康隆的、が今は現実に。
▼全く記憶にもなかったが2001年10月より香港複印授権協会なる組織が傘下の新聞社の記事の複写及び閲覧について権益有し許可なき複写及び閲覧があった場合に知識産権の侵犯として刑事民事上訴える権利有すること、今日の信報にあったこの協会の広告見て思い出す。このような制限すっかり忘れたり。けっこう新聞のコピーとり場合にとっては人に見せたりしているが、これが違法行為というわけ。この協会の発足当時、大手新聞のなかでは蘋果日報だけがこの協会に加盟せず、わざわざ全面広告まで掲載して「蘋果日報は面白い記事があればコピーをどしどし撮って人に配ってください」と主張。蘋果日報にしてみれば、実際に面白い、会社で閲覧したいような記事があった場合、それぢゃわざわざこの協会の許可とったり何部も余計に買うかといへば無理なわけで、そこから借用での著作印税だの売上増加など期待もできず、それならコピーででも読んで蘋果日報は面白い、と思われたほうがよっぽど宣伝効果、売上げ期待できる、ということ。その通り。
▼築地H君指摘するに、台湾の医者の件わが国政府は台湾に対して厳重抗議。台湾地域はあくまで「一つの中国」の一部として中華人民共和国政府の主権下にあればSARS対策の責任も当然、北京政府が負うべきでは?、と。日本の抗議も北京にされるべき。わが国政府が台湾政府を「あたかも正統な台湾の支配者であるかのように」なんらかの抗議なり要請なりを行うというのは政府の外交政策に矛盾するのでは?
▼エール大学を出た(らしい)ブッシュ君は「ことになっている」が続く方で空軍でもパイロットやってた(ことになってる)し、何よりもさらに長じて大統領選挙で勝った(ことになってる)最も大きな疑惑あり、と築地H君。今思っても、あの大統領選挙とはいったい何だったのだろうか。かつての種子島の保守抗争であってももっと明朗。あれが世界が標榜すべき民主主義国家での元首選挙だと思うとそら恐ろしいものあり。もしゴア君が大統領であったら9-11もイラク侵攻もなかったのだろうし、もしかすると新型肺炎SARSもなかったかも知れず。といふのは米国が民主党政権だったなら中国のWTO加盟は中国の自由、人権環境に改善が見られぬことでこれほど易しからず、中国は印象改善のためある程度の政治環境の改善、また外国で非難の多い猫や犬喰いといった「野蛮な」習慣撤廃でも試みたかも。であれば猫喰いにより感染源とされる広東省佛山の党の村幹部某氏も党のお達しであれば猫喰い躊躇して、このウイルスはヒトに感染せず。SARSはブッシュ君が元凶、と。