富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

四月十日(木)小雨。香港映画祭。二更にChristian Frei監督の『War Photographer』(2002年スイス)見る。悲慘な戦争、貧困の現場を撮る写真家たちのドキュメンタリー。淡々と。記者のカメラにつけられた小型ビデオカメラが戦争で傷ついた人々、死者默々と写すのだが、そのビデオカメラのアングルの下部に記者が撮影するカメラのウィンドウが映り、そこの数字(シャッタースピードと絞り)が困難な状況での撮影でありながら被写体にあわせカメラマンの操作で数値が刻々と変わりのが見える、その絞りや露出補正する操作の指先とダイヤルも映っていて、見ているとやっぱりプロは凄い、と。この映画にしても昨日のNaqoyqatsiにしても政治的といえばかなり政治的、であれば香港映画祭で政治的作品回避される、ということは事実に反する。だがよーするに中国、香港にかかわらなければいい、とそれだけのこと。政治に敏感なのでなく中国、香港に敏感。