富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

三月二十三日(日)曇。ダービーである。ダービー(芝2000m)昨季はOlympic Express(Allan厩/Marwing騎)、2着のPrecisionに0.5秒の差で1着、3着にDashing Winnerが37倍ながら入ってから1年。今年は祝福Bowman’s Crossing(Oughton厩/Whyte君)が前評判高いが1番人気はElegant Fashion(Hayes厩/Mosse爺)、未知数だがあやしい馬。Dettoriが客串で同じHynes厩のHelene Momentumに騎乗、今季Dettoriは12月のInt’l Cupでも全く冴えず挽回を期待したいところ。Allan厩はMarwingの出場停止で一押しの自家飛Self Fitの騎乗を頼維銘としているがAllan調教師が頼君を指名するのは「頼維銘じゃ駄目だろう」という大方の予想とは裏腹に「頼維銘で大丈夫なくらい馬は万全」ということ。Size調教師は心願Gift(Dye騎)とJC主席馬の駿河River Dancer。祝福かElegant Fashionと悩んだ末、祝福をとり、QでEF、それにDettoriに期待してHelene Momentumを脚に。HMはPに期待かける。が祝福さえず自家飛がレース引っ張りEFが辛勝、自家飛は2着に残り4頭で挑んだHayes厩のReverly Green(Dunn騎)が3着。祝福は心不全とレース後に報告あり。R5はG1で1000mのThe Century Sprint Cup、今季のSprint三戦の中戦、Grand Delight(Size/Dye)と昨季の覇者Firebolt(Allan/Dettori)の一騎打ち。GDに軍配は上がりFireboltが二着、0.56.7と時計はスローだが白熱、ただし3着に昨季2着のAll Thrills Too。拉ont size=-1>iHayes/Mosse)とがちがちでTrioがわずかHK$23という結果。実はこのレースこのHK$23のTも取ったのだが、脚にCape of Good HopeとAnabankというお気に入り入れた5頭で1、2着の2頭軸に5着まで的中〜!だが馬券はHK$23で赤字(笑)。この5頭除いたら短距離は他に馬はおらず。R7は芝1600mでThe Chairman’s Trophy(G2)、昨季はDr More(Size/Dye)は2年連続で出走するがいまいち、電子麒麟(Size/Fradd)ダントツで、となると2、3番手選びが面白いのだが、昨季ダービー2着のPrecision(Oughton/Whyte)、Charming City(Hayes厩)もDettori騎乗で、この2頭を脚にする。が、1600mぢゃ無理だろう、この馬は2000mでやっと食い込んでくる、と思っていたら電子麒麟のぶっちぎりは当然として馬主W氏のGoggles(Moore/Schofield)が飛んだ好調ぶりで2着に入り複勝HK$32つけてQはHK$214.5と電子麒麟出来レースにしてはかなりおいしいQとなる。まさかGooglesは買えず。それにしても神様Dettori、今季香港では15戦で未勝、今日はどうにか2亜1李で入賞したが今日除けば殿軍1回に5着2回とは情けないったらありゃしない。ディケンズのDavid Copperfield久々に続き読みながら帰宅してワイン飲みながらホウレン草のパイ、ソーセージ。そうそう、昨日今年初めてドリアン購う。今年はまだ3月だというのに熟し具合は格別、やっぱり当たり年かもしれない。ドリアンの残りいただく。NHKのニュース見ていたら米軍はイラン北部のクルド人支配地域の空港3箇所に「到着」……って、戦争の場合ふつう使うだろうか、この表現。敵=イラクが悪で米軍が正義なのかもしれないが戦争なのだ、相手国に攻撃しているのだから攻撃、占拠ではないだろうか。米軍の作戦が予定通り進行しており米軍にとっては「到着」なのだろうが、それを第三国のマスコミとして用いることの奇怪さ。だが日本は世にも稀な米政府支持する同盟国だから当然か(嗤)。そのニュースに続いてテレビ放送50年の記念番組「まだ」続く。今日、競馬場で読んでレースの合間に『週刊読書人』読んでいたら東大だかのマスコミ論の先生がこのテレビ放送50周年の記念番組がいかにテレビが進歩し社会に大きな影響与えたか、具体的には昭和34年だかの皇太子成婚、東京オリンピック浅間山荘、9-11といった報道で苦労があったか、など、テレビ製作者がみずからの功績褒め称えるだけの放送開始50周年特集で呆れていたが、この番組もまさにそれ。「テレビは日本人の生活にとってなくてはならない……」なんて陳腐な表現をすることに平気、それくらいの誤謬がテレビ関係者にとっては常識となってしまっている、それがテレビマスコミの怖さ。「テレビはテレビ視聴者にとってはなくてはならない……」でしかなく、べつに日本人と括られる必要もないし、日本で在日朝鮮人でもシナ人でも日本のテレビの虜は沢山いるのだ。ケーブルテレビで台湾の局がみのもんた司会する貧乏からの脱出みたいなやらせ的な番組を流していて、ちょっと見て不快極まりなし。テレビがたんに発展しているのでなく、そこで「やらせ」だのみのもんたに象徴されるばかばかしさ(だが、そこに視聴者がいるのが事実だが)も蔓延している負の部分も本当はきちんと鑑みないといけないはず。『現代思想』の<帝国>特集「まだ」ハートの対談を読んでいる。