富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

三月十六日(日)薄曇り。日本ではなぜあれほどまでにアザラシ1匹に騒いでいるのか。十数年にも及ぶ不況、為体の政治、平和ボケとさまざまな問題あるのに、そういったことには「ほんとにねぇ」で済んでしまう。最近の疲れでかなり目が痛む。Z嬢の××会あり(結婚式ではない)お手伝い。H嬢とK夫妻にお手伝い願いランニングクラブからもシンガポールに転勤になるI氏、T嬢、N嬢お見えに。集合写真を撮ってくれといわれ撮影したが、あとからT嬢、N嬢らに余が「はい、1、2、3〜!」と言って写真を撮っていた、と笑われる。それが何が可笑しいのか見当もつかず、日本では「はい、チーズ!」とか言うが「1、2、3〜!」は香港の「ヤッ、イー、サーン」を日本語にしているのでは?と指摘され否定できず。疲れ甚だしく帰宅して夕方転寝。起きてプールで泳ごうと出向いたが冬でも気温10度くらいで泳ぐ人少なからず屋外だがてっきり温水だと思ったがさに非ず、とても冷たくて泳げず退散。週刊香港の原稿 Jimmy’s Kitchenについて。うどん煮て食す。NHKにて「武蔵」見るがつまらなく途中で飽きる。資料整理。たまった新聞雑誌読む。
蘋果日報日曜版に財政司司長 Financial Secretary の梁錦松が辞職願を十日、董建華に提出、問題は新年度予算案で自動車登記税の大幅引上げあり、梁本人がその増税案に携わっていながら1月にトヨタLexus購入、節税を図ったことが役職との利益衝突あり、その後の対応でも粗忽さがあった、というもの、但し董建華は珍しく厳しく規定違反と指摘したものの梁の弁明である子女誕生で急務での自家用車買換えと民間の厚遇を辞して敢て香港政府に加入したその意思を讃え今回の粗忽さを厳しく教訓として、と辞職願を預かるだけ。すでに問題は梁の自家用車云々に非ず董建華の体制、とくに昨年鳴り物入りで導入した局長級の問責性(各省庁のトップを公務員でなく契約制として活性化図った)じだい今回の梁に対してそれを問うことを避けているのだから、この問責制じだいが虚構であることが証明されている。
▼『噂の真相』創刊24周年にて編集長岡留氏の宣言する廃刊まであと1年。メディア鼎談にてマスコミの翼賛体制が進むなかで朝日とてICカード導入など社長が箱島になってから社内の反動化進んでおり、日経の鶴田体制も(こちらの鶴田解任取り沙汰される株主総会は今月26日)含め巧い表現をしているが「どこもナベツネのいない読売」みたいなもの、と。読売はナヴェツネがいるから分かりやすいだけで日経の鶴田、朝日の箱島とて小渡邉に過ぎぬ、ってこと。