富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

三月六日(木)雨。気温下ル。昨日の新年度予算発表で増税気分、天気と同じく出勤時に新聞読む人の顔もどこか憔悴。しかし政府予算が具体的に見えてそれが香港経済に直接的な影響があるわけで増税と同時に支出削減も大幅に見られ、3年後には黒字を目指す、とどこかの国家の出口見えぬ景気に比べればまだマシか。Windows使って初めてこのサイトをアップロードする。やることはMacと一緒なのだが慣れていないからかなり緊張。Macのしなやかさに慣れてしまっているからWin機の動き、どこかぎこちなし。啓蟄だといふのに寒さぶり帰し先月母に頂戴した柚子用いて柚子湯に入りながらザ・フォーク・クルセダーズ昨年11月開催の新結成記念解散音楽會のCD聴く。風呂に新聞雑誌持ち込んだが「花(すべての人の心に花を)」「悲しくてやりきれない」「イムジン河」など聴けばとても本など読めずただ聴入る。「戦争を知らない子供たち」は戦争を知らないからこそ平和を希求するはずが戦争の悲惨さしらぬ石破某の如き国防キッズの台頭、「戦中派」であっても恵まれた疎開にて戦争の悲劇の惨禍知らぬ石原某らの好戦性、あれはいったい何なのか。唯一の救いは「イムジン河」は歌われて30余年過ぎて南北対話始まり歌詞も新たにアンコールで再び歌われる。北山修の「生きていてよかったね」といふつぶやき、そう思いたいが現実は余りにも馬鹿げている。最後は「さくら」が、それも何故か「外タレが日本公演のアンコールの余興で歌うように」巫山戯て歌われる。意味不明なのだが敢えて解釈すれば「さくら」は日本の美しさ、素晴らしさであって日本人自身が愛国心だの「国の」伝統だのと馬鹿なことを言って実は本当の日本の良さなど見えなくなっている時代に、外タレが本来の「それ」を歌ってしまったような、そういう意図か、と積極的に感じる。
▼日経に(マジに朝日新聞止めて昨日より日経を購読し始めた)、中国の医薬最大手・三九企業集団が深センに最新鋭の検査医療機器備え漢方治療やホテル並の病室を売り物にした中国深セン三九病院開業しその九階に日本人医師看護婦と通訳配置した日本人専用病棟開設、と。日本法人の三九本草坊医薬がそれの日本での予約受付など。標準的な脳梗塞の入院治療で室料、検査、治療に医薬品込みでUS$140(これは1日?)日本で保険きかぬ自由治療受けた場合に比べ半額以下だそうな。日本では困難な臓器移植など「材料」安い中国で、という宣伝でないだけ安堵。それにしても問題は豊かなはずなのにそういった満足のいく治療受けることが困難な日本の現実。