富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月十一日(土)快晴。朝寝貪る。競馬予想。昼にMount Parker Rd走る。午後競馬少し見てから拙宅の近くまで来たR君とPacific Coffee、夕方ジム。Z嬢と銅鑼湾East Endにて麦酒、Hoegaarden余り好きな味ではなし。帰宅しておでん、うどん。週刊読書人に『民主と愛国』上梓した小熊英二上野千鶴子の対談あ り。小熊の記述が愛に基づくものでそれを鋭く上野女史が「愛して書いちゃダメでしょ」っと叱咤するような対談。小熊氏の著作読んで慶應大で小熊氏の講義受 講すれば学生が入ってきたと勘違いするだろうし何よりも余にとっての大事件は新進気鋭の女性若手社会学者であった上野女史が54歳の野際陽子系カッコいい オバサンになっていたこと。『ゆっくり走れば早くなる』の後半読む。
▼行政長官董建華昨日香港総商會(香港の主だった商工会議所の纏め組織)に て新年挨拶し、もともと商界出身のため商會に戻ると家に帰ったように安堵するという董建華この五年の政績振り返って曰く「最大の成果二つあり、その一つは 一国両制が実り愛国主義向上し自らを中国人と思う香港人以前に比べ増えて将来を中国に依頼する市民が増えており前景に光明あり。二つめはアジア経済危機の なかで香港政府が香港経済を軟着陸Soft Landingできたこと、と。本当にこの人は愚才。一国両制の成果は中央にあり寧ろ香港は昨日の日剩に指摘したように珠江デルタの脅威など負の一面の深 刻さ、そして香港経済はもともと安定した強固な基盤であったからこそ経済危機の中で持ちこたえたのであり、これは董建華の執政以前の成果であること。思い 上がりもここまでくると病的である。