富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農歴壬午年十一月廿一日。Z嬢とSir Cecul's Rideより初めてWilson Trailの小馬山を越える径に入る。山頂の無線アンテナを眺め香港トレイルに入りjardine Lookout、陽明山荘からMiddle Gapを経て香港仔水塘より香港仔の市街に至る。20kmに満たぬ距離を四時間余にて歩く。午前うすら寒かったが午後より快晴となり香港仔に着く頃には肌 がひりひりするほどの陽射し。香港仔にて山窪謝記にて魚蛋粉と魚片。魚の旨味といい歯応えの魚蛋は確かに香港一と評判、魚片(魚擂身揚げ)も香ばしく格 別。バスにて北角まで戻りQuarry BayのEast Endにてale一飲。太古坊のオフィス街は聖誕節前夜にてもはや祝日気分か夕方早くも仕事を退けた会社員らにて賑わう。最近改装した英皇道の聖 Lawrenceにて菜肉飽、豆沙飽購ふ。中華饅頭屋がどうして聖羅蘭西なのかとZ嬢と悩み、ふと単に耶蘇教信じる羅さんの店か、と臆測。仕事熱心な店主 は店舗改築にてこれまでにも増して活発なる仕事ぶり。帰宅して晩に豆乳を混ぜた出汁でしゃぶしゃぶ。意外とイケるあっさりした味。ポン酢で鍋をして豆乳出 汁で茹でた拉麺をポン酢とこの豆乳出汁で割ったスープで。これもまた可。毎年聖誕節前夜にThe Snowmanの動画テレビで放映あり。Z嬢にSnowmanと言ったらZ嬢「相撲」と聞き違え、もうSnowmanも飽きたしSumomanの 制作があってもいいのでは?と盛り上がる。雪深きスコットランドか北欧の寒村に何故か極東の相撲こよなく愛す少年あり。いつか砂ッかぶりで相撲が見たく夢 を托して雪深き聖誕前夜、庭に力士を製造える。翌朝未明に雪を踏みしめる音に少年が眼を覚まし庭を見るとそこに雪のような白いもち肌の関取がシコを踏む。 少年は歓び勇み母親が編んでくれたマフラーをマワシに見立て庭に飛びだす。明け方に厳寒のなか裸で庭に出た少年に両親は驚愕し庭を見るとそこで相撲をとる 力士と少年。両親は突然現われた相撲とりに驚きつつ昨晩のスープに慌てて具を入れ即席ちゃんこで力士を歓待。少年は力士との相撲三昧の日々を送るが、やが て春。温かくなるにつれ力士のかく汗が多くなり雪でできた力士は衰弱して庭に祖母の遺したカツラで見立てた大銀杏とマワシだけが残る、と。
北朝鮮の報道で一瞬、製パン工場かと思う衛生的な白の帽子、マスクと白衣、深刻な食料不足のなか米国など からの小麦などの提供を受け食料提供か、と思えばよく見れば原子力発電所。いくら将軍様のご指導で適切な核放射線物質の管理ができていようとあの装束での 核実験は無茶。