富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十二月四日(水)晴。風邪にて朝C医師の許を訪れ診断受け終日伏せる。薬にて朦朧としつつ『最後の宦 官秘聞』読了。監訳者(1955-79まで北京放送日本語部にいた林芳)あとがきに「原書の内容も複雑多 岐にわたっていたが紙数の都合により日本語版は出版側の意向をうけ」「当時の宦官の生態を示す部分」と「溥儀・婉容夫妻の私生活・歴史に関する部分」に焦 点を当てたとある通り、むしろ「宦官の生態」(嫌な表現である)よりかなり割愛されてしまった新中国に なってからの物語など読みたいもの。沙田の競馬は本晩全場泥地。風邪薬で朦朧としたこんな日に限ってよく当るが弱気で連複など買えず、それが入ってしまふ から困ったもの。東京人11月号の寺特集読み先日高円宮埋葬されし豊島ヶ岡陵墓は旧境内地が明治になってから皇族墓地となったことを知る。皇族墓地とした 場所が国家安寧祈祷する寺といふのが興味深し。ザ・タイガースのベスト盤聴く。