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九月十八日（水）新聞は小泉君訪朝一色ながら寝惚たまま新聞眺め目覚めたるは北朝鮮記事よりも新潮社から橋本治『「三島由紀夫」とはなにものだったのか」の発刊。かつて『広告批評』で淀川長治先生と歌右衛門丈といふ強烈な異色……いや厳密な意味では同色対談（笑）があったが（あのお二人が頬よせて笑顔で並んだ表紙写真は未だ脳裏から消えず）治ちゃんの描く三島先生といふのも強烈すぎゃしないか。朝起きれば曇天にて先週の台風過ぎしあと連日悪天候続けば今週末の中秋の月も雲に隠れる見込みと天気予報宣ふが午前より晴れ間見えたと思へば快晴となる。晩に快活谷にて競馬。香港郷村倶楽部盃あり香港の名門たる香港カントリー倶楽部主宰レースにてそこにこの郷村倶楽部の会員団体持ち馬の郷村威龍（Country Dragon）が出走、これまで好成績にて当然の如く3.4倍の一番人気、もはや出来レースと確信せば14.5馬身差の最下位。競馬場の名物男・譚先生に今晩もやたらと話しかけられ恥ずかしき想ひ。譚先生、馬偉昌応援し冷徹なる韋達を嫌うことを先生の予想より察す。
▼中国にて官憲監視厳しく政府非難のサイト検索容易なる検索サイトへ国内よりの接続を妨害。Googleについては制限解かれるがAltavistaは依然接続できぬそうな。問題は中国を検索した場合に中国民主化サイト、李鵬なら李鵬罵倒するサイトが検索結果の最初に出ること北京政府憤り暗愚たる弾圧に走るが、このような自由なるインターネットへの接続妨害することこそ政府非難高めるといふことを理解できるかできぬのか。
▼香港の失業率7.6%と20ヶ月ぶりに下降。景気に光明さしたかといふ幾らかの期待あり梁錦松はじめ経済官僚の表情にも安堵が見えるが失業率の下降は景気回復などに非ずたんに失業人士が失業続き低条件の求職にも応じるといふ事態に過ぎず？。