富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

九月十六日(月)雨。夕方より甚雨。藤沢のI氏来港にて有志にて蘭桂坊の独逸麦酒屋にて集い大雨のなか裏の某越南風飯屋。終わってI氏投宿の金鐘Shangri-la Hotelに寄りI氏に土産と葡萄酒頂きさらにロビーのバーにてGlenlivet12年一飲し款語。エレベータにてLydia Dunn女男爵ふらりと独り昇降機にお乗りになりご尊顔を拝す。女男爵とはガッチャマンのベルクカッツェの如き両性具有に非ず、正式にはThe Baroness Dunn, DBEとお呼びすべきか、SwireやHSBCといった香港の英国系財閥にて立身出世を遂げ香港返還を前に英国にお移りになり女王陛下よりBaronの称号を給われ貴族院議員にてもあらせられ香港を代表する政財界の重鎮ながら、女性であるがためにせっかくの爵位も日本にてBaronが男爵と訳されたがために英語にてはBaronの女性形Baronessあれど漢語にては女男爵なる奇っ怪な称号となせり。
▼「ナベサダさん兄殺害」の続報続きこの見出しを見るにつけ何がおかしいかと思えば「○○商事社長妻殺害 計画犯か?」とかなら自然に読めるのだがどうしても「ナベサダさん兄殺害」は新聞社側にしてみれば「さん」づけにしたことで誤解を招かぬよう配慮したのだろうが、それでも何故これが気になるかというと、やはり殺害事件といふと一文字違いの阿部貞の印象が強烈だから、か。