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七月初二日（火）快晴。Ｗ杯2006の予想掛け率を一晩睨み2006年の優勝をイタリアとする。これで2006年まで四年間伊太利が優勝を楽しみに死なないで生きていけると思った（……と大宰モード）。大宰といへば桜桃忌も何年も気がつきもせぬまま六月を過ごす。高校の時に学校をサボってＯ君と一緒に桜桃忌に三鷹の禅林寺に出向き、いくつか出席日数の足りぬ科目があつた時に現国のＷ先生は桜桃忌でサボった授業を出席扱いにしてくれたことも懐かしき思い出。朝わが故郷の街では一番大きかったＴ書店（ここも数年前に倒産）の向いの喫茶店で書店が開くまで時間を潰し開店と同時に新潮文庫の大宰の文庫本を一冊買ってはまた喫茶店に戻り読み終わるまで登校せずという何日かを過ごしたもの。晩に佐敦にて藪用あり油麻地側の廟街で（かう書くとまるで廟街、上海街の妖しき街角に藪用があつたようだが違う）哈哈笑粥店なる薄汚れた小さな飯屋繁盛しており亭主の客引きの呼び声につられ坦々麺食すと香港にあつて珍しき豚骨のかなり出汁の濃いスープにて格別美味し。麺も堅めのコシのある細麺。
▼土曜日に自爆事故でAudiを大破させICUにて治療した「暴走する芸人」謝霆鋒君は一晩で退院し日曜日夕方にはコカコーラCM撮影のために馬來西亞へと発つ。奇跡的にも外傷「は」軽く芸人の業の凄まじさ此処まで至ると成田屋の不動明王の神気に触れたが如し。次なる悪業は何かと期待。