富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月二十八日(金)快晴。源吉兆庵に苦情電話にて伝える。会社として銅鑼灣店開店をインターネットを使い宣伝することまでは宣伝担当の他社と確認できているが、どうやらどういった方法手段で宣伝がされるかまで把握しておらず。安い経費で大量の宣伝が送れる、といったような文句に乗った様子。悪質なデータ利用が行われており、かういつたメール宣伝の利用は高級和菓子屋の信用問題にて善処願ふ。
ウルトラマンコスモスで主役を演じる役者・杉浦太陽君が恐喝傷害事件起し逮捕されウルトラマンコスモスの放映中止などの事態に発展した事件。杉浦君は弟の友人であるこの「被害者」が杉浦家より金を盗み返済をせず……という弁明をしていたが築地のH君によるとこの「被害者」少年が「暴行は別人によるもの。金は以前から杉浦君の家から盗んでいた金の弁償金としてバイトして支払ったもの」という陳述書を「被疑者」杉浦太陽君側弁護士を通じて裁判所に提出、と。冤罪であった可能性大。……となるといったいなぜ杉浦君が冤罪に巻き込まれウルトラマンといふガキの英雄までが放送中止となるほどの社会的事件となったのか、が核心。事務所間の抗争かクスリなどの疑惑か警察検察の意図的作為か……と想像するに、あっさりと結論に達す。これは地球征服を狙うカオスヘッダ ーがウルトラマンコスモスに仕掛けた罠だっ! カオスヘッダーも正面切って闘うにはウルトラマンコスモスが手ごわいためムサシ隊員(=杉浦君、大阪出身だが武蔵とはこれ如何に?)を事件に巻き込み警察に逮捕させてしまふとは。こうしてムサシ隊員が刑務所に拘束されている間に易々と地球征服をする計画だったのだ。しかし、である、地球、いや日本には芸能マスコミとワイドショーなる強靱な勢力があることをカオスヘッダーは理解しておらず。だはははははっ……警察や健全マスコミ、制作会社・松竹は騙せても「事件は面白くなければいけない」という大原則を有する芸能マスコミとワイドショーはこれが冤罪と早々と察知(週刊朝日の快挙)今回の「被害者」少年の事実陳述へと至ったのだ。偉大なる勝利。文藝春秋社や読売新聞が「国家を転覆させる」と非難する朝日新聞社が地球を救ったのだ(笑)。……それにしても被害者少年の供述で杉浦君を逮捕しウルトラマンコスモスの放映中止まで事態を大きくさせた警察、立場なし。
▼昨日W杯関係者を招き歌舞伎座にて歌舞伎の特別観賞会あり(朝日新聞)。演目は中村勘九郎さんの「身替座禅」と坂東玉三郎さんの「鷺娘」と。写真には中村屋橋之助、写真のキャプションには「中村勘九郎さん(左)らが熱演したW杯歌舞伎」と。橋之助の名は全くなし。当然ながら身替座禅は二人の演者の駆引の面白き狂言にて勘九郎一人で出来る狂言でなし。而も相手は勘九郎がこの相手でなければならぬハッシーにて名前を出さぬは非常識。たんに知名度玉三郎勘九郎とする安易さ。かつて羽左衛門逝去の際に「歌舞伎の男役のトップ」と書いたさすが朝日新聞だけのことはある。その朝日が松竹と組んで歌舞伎を後援するのだから歌舞伎も未来はなし。
▼昨晩新聞(朝日)読み一面のW杯記事『未来に生きる勇気、隣国に見た』なる記事読み呆れる。文章の構成、係り結び、区点の乱用など甚だし。
それにしても、韓国の国民性の「ダミナミックさ」を痛感する大会だ。アジアカップ優勝やシドニー五輪の8強入りなど、日本の躍進に危機感を抱き、1年半前にオランダから、98年フランス大会で母国を4強に導いたフース・ヒディング監督を招いた韓国。開幕前は「日本だけがベスト16に上がってしまうのでは」と、心配する人が多いくらいだった。だが、ふたを開けてみれば、16強の日本をはるかに上回る快挙だ。
下記の如く整理すべき。
それにしても韓国のサッカーの躍進を痛感する大会だ。日本チームのアジアカップ優勝やシドニー五輪の八強入りなどその躍進に危機感を抱いた韓国。98年フランス大会で母国オランダを四強に導いたフース・ヒディング監督を一年半前に招いた。それでも開幕前には「日本だけがベスト16に上がってしまうのでは」と心配する人が多いくらいだった。だが蓋を開けてみれば四強入りと日本をはるかに上回る快挙だ。