富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月二十五日(火)快晴。猛暑。さすがに韓国決勝進出はなしと予想。やはり韓国独逸に敗退す。四強入りで十分に見事なり。先に決勝進出を決めた独逸の倍率4.33倍より2.62倍に騰がり相対して伯剌西爾多少下げ1.61倍、土耳古10倍に下がる。明日は伯剌西爾だ(ろうな、まさか土耳古では我の全ての夢が葬り去られる)。
▼行政長官董建華君による香港政府閣僚制、北京政府の銭其深副首相(事実上の香港特区担当の最高責任者)がインタビューにて今回の閣僚制導入について董の「孤家一人」に比べたら(閣僚制は)良い、とコメント。英国統治からの官僚制のなかで返還にあたり民間から行政長官に就き(律政司長・梁「反民主」愛詩女史を除けば)孤軍奮闘してきた五年に対して二期目は民間からの閣僚参入が良い、とそういう意味だろうが裏を返せば董建華の空回りの改善策としての閣僚制を北京中央も認可ととれなくもなし。また董建華のこの新内閣をW杯の何れの国家に例えるかという質問に銭其深「韓国」と答えたは時節柄いろいろに解釈可なり。
▼この閣僚制、野暮人事ながら気になる点は香港の良心たるべきICAC廉政公署の廉政専員に入境事務処処長の季少光が任命されたことにて季少光といえば同処処長であった葉劉アイヒマン淑儀女史が保安局長に昇進した際の後任にて葉の舎弟として有名、政府権力よりの独立を背に廉政を期するICACが事実上これで保安局長の支配下に置かれ先日の警察高官逮捕の如き動きに「指導」が入ることは確か。また教育統束局長であった羅范椒芬女史など香港政府の良心派が降格人事も目立つ。結局は董建華の子飼いばかりで周囲を固めたのみの野暮人事。