富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月二十四日(月)快晴。今年始めての炎天警報発令。韓国のW杯四強入りに対して審判の不公正につき伊太利や西班牙など韓国に敗退し国家、また2chの如き罵詈雑言でナンボの掲示板、また中国といった覇権国家などばかりか市井の民の口からも韓国は審判に贈賄だのといふ噂や、あれほど興奮してどうするだのといふ冷ややかな視線まで。ふだんはかなり誠実にてリベラルに映る或る人に「あれだけカネを積んだら韓国が優勝しないわけがない」などと神妙に語られ閉口す。審判に誤審もあるが事実にしてもそもそもアテネ・スパルタの昔より<国家>がその権威の下に競ふがスポオツにて政治性なき筈もなく政治といふ体系は健全ばかりのはずもなく(けして韓国がどうのかふのでなはく)技量を競ふ選手諸君は懸命とて政治性を利用する権力が裏に蠢いては昨冬のソルトレイクシティにての仏蘭西による露西亜審判の買収や韓国選手の失格による合州国勝利など例余多ある如く公正を期することは不可なり。W杯、韓国の勝利の公平性など真偽を語り韓国の勢ひを揶揄するに意味なし。余は寧ろ自らが韓国勝利を「予想できず」にあったことに悔ひ積もるばかり。ちなみに伯剌西爾が総合冠軍の倍率は1.53倍まで下がり亜軍が独逸4.33倍、季軍は韓国7.5倍、殿(しんがり)は土耳古にて9.0倍。独韓戦は独2.0倍、韓国3.75倍、伯土戦は伯剌西爾1.44倍にて土耳古7.0倍なり。政治を見るが如くW杯を楽しむべし。今宵は満月。二更にZ嬢と月眺めつつ散歩す。月余りに美しくマンションの屋上でもって月見。
▼行政長官董建華君による香港政府局長級の公務員制から任命問責制(内閣制)への移行、北京中央も期せぬ董君の主体性(誤謬)露見されし改革にて先週末には組閣公開されるべきところ北京中央の批准おりず今日に延期される。夜のニュースにてこの問責制に係わる報道に多くの時間割かれ、ふと察すはこのところW杯の報道ばかりながら今夜はW杯空き日なるは偶然か。敢えて話題性を鑑みて本日を選んだか?。