富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月十六日(日)曇。昨晩遅く馬主C氏の悴C君よりメールありC氏が今日の今季最終戦の競馬(沙田)にて馬主ボックス席に一席あるのでぜひと招待受け馳せ参じる。一番人気が十戦中五勝といふ堅い日に「一番人気を外す」といふ我が悪癖はどうにかならぬものか(笑)。それでも一番人気は連複の脚にはする狡さ幸ひしどうにか黒字(汗)。注目の調教師最多勝は57勝で首位のSize師が九戦出走に対し55勝の次点Allan師は五戦のみ、R3にてSize師がPrime Vainにて勝ちR6にてAllan師がC'est La Vieにて負け残り二戦となった段階でSize師の首位確定。豪州より来港し一年目で勝率二割、入賞率五割は脱帽。首位騎手はWhyteが取る。王登平調教師が引退、最終レース・香港馬主協会錦標は王師のGolden Years(Whyte)が一番人気。王厩でWhyte騎乗は僅か五戦ながら三冠と「ここぞ」の騎乗で最終日の最終レースにて引退する調教師の馬が一番人気は出来レースという感あり、成績いいが10倍と人気薄のGolconda(Allan/Marwing)の単複、Golden Yearsとの連複とするがGolden Years直線で見事に差して一着○。今季はC氏のDashing Winner、昨季�班rating54だったのが今季rating48上げて�班102、殊に昨年12月16日の香港Int'l日の�班でLegrix騎乗にて正直いって「まさか」の一着(2001年12月16日の日記参照されたし)、偶然李格力が乗れなかった次戦にてC氏曰く「なんだか新しくフランスから来たドルなんとかって騎手をLegrixに推薦されて」と言っていたのがDoleuzeにて(笑)二冠一亜と好成績を収め夢のダービー参戦し期待薄のなか「Woodsで」三着と善戦。二度も口取りに交えてもらう光栄。また「わが持ち株会社である」(笑)W氏のGoglesも良駒にて一月に�班デビューし活躍。楽しませていただいた一年であった。で、今季の我が戦績は、といふとHK$3,044.50の赤字。言い訳だがうちHK$1,440は1月16日日記に詳しいがとんでもない間違い馬券購入、それまで安定してHK$2,000以上の黒字を出していたのがこれで運を抹消しこの傷口癒えず以後全くふがいなき成績続く(汗)。これを除けば78開催日中僅か3開催日を除き賭け続けHK$1,604.5の赤字で一年楽しませてもらったと思えば開催日あたり僅かHK$21.4の負け(本当はそれに『大勝』HK$20と毎回のビール代が嵩んでいるが……笑)まぁ娯楽としてはじゅうぶん楽しませてもらった(といふことにしておこう)。王登平の勝利、その素晴らしい笑顔を拝みつつC氏と二人閉幕式典を見て帰途につく。九月の来季開催まで二カ月半の休養に入る。さて本を読まねば。
▼「この荒涼たる風景は何なのだろうか」と、これは昭和40年代の『オール読物』の出だしではない、朝日新聞社説の「首相よ目を覚ませ」の出だしである。国会の空転、政府与党絡みの防衛庁リスト隠蔽工作だので小泉首相の指揮ぶりに暗雲が漂う、と。昨年四月に小泉首相の圧倒的人気での迎え入れは「密室政治との訣別を国民が期待したから」でりハンセン氏訴訟での控訴断念など永田町の常識のひっくり返しが鮮かだった、と。「就任一年で日本が見違えるように良くなるとは誰も思うまい」が「良くなる希望すら断たれたら政権の命運は尽きる」ので「原点に返るべき」で「小泉さん、目を覚まそう」と結ぶ。もともと変人なのだ。「目を覚まそう」って目が覚めたら凡人になってしまう。永田町政治の改革ができると本人が思ったのは幻覚、ハ病訴訟断念は立派だがあの時の本人の恍惚の表情は首相たる自己への陶酔以外の何ものでもなし。もともと志立派な人なのだと期待する朝日の社説も社説、これも八割が小泉内閣を支持してしまった安易な風土そのもの。小泉首相は目を覚ましたり原点に返ってはいけないのであってシャヴでも射ってここは変人にますます輪をかけるのが上策では?。
▼(朝日新聞精神分析学の(……といってもあれが精神分析とは高校生の私にも思えなかったが高校生という時代の自己啓発の観念論としての読み物としては面白い)岸田秀現代日本の教育の崩壊を招く固定観念として5つ挙げている。1、みんな潜在的には平等な能力をもっているという観念。2、誰にとっても勉強は苦痛だが我慢して勉強すればそのうち役に立つという観念。3、一定の正しい教育方法というものがあって、それを実施すれば生徒の能力が伸び個性が開発されるという観念。4、学校教育は長期であるほどに本人に有益という観念。5、ある学校に通学し卒業すれば一定の能力とか教養とか技術とかが身につくという観念。そう、その通り。1、能力は平等ではない。2、勉強など役に立たない、だから面白い。3、教育方法などどーでもいい、問題は中身(ネタ)が面白いかどうか。4、できるかぎり学校教育は早期に終わらせ本人が勉強すること。5、大学は自然科学系を除き全廃してもいい。