五月二十日(月)曇。佛誕節。昼に寶雲道走る。中華T嬢よりいただいた日本橋・古樹軒の魚翅らーめん食す。夕方ケーブルテレビにて池田大作先生原案の広島の平和をテーマにしたアニメ拝観。ジムにてPump。Louis LatourはBeaujolais Villagesの'00。『優駿』だの雑誌たまったものまとめ読み。『優駿』は創刊700号記念にて昭和12年に11の競馬倶楽部が独自に運営していた競馬が特殊法人日本競馬会と統合され同15年にパルプ輸入不足で競馬誌も廃刊となり翌16年に『優駿』が公認誌として創刊されている。それにしても山口瞳、寺山修司が寄稿し大橋巨泉の巨泉対談(武田文吾調教師の「調教師の定年が70歳、平均寿命が69歳、死んでから辞めろといっているようなもの」とか「騎手を週末の三日閉込めることは人生の七分の三を監獄にいろというのと同じ」など時代を感じさせる名伯楽の名セリフ)、阿佐田哲也が武市好古と対談し、巻頭詩が草野心平、谷川俊太郎、金子光晴とは、60年代とは本当に楽しい時代だった。サリンジャー沈黙に入る直前の最後の作品『ハプワース16、1924』読み始める。▼中華圏にあって冷静に台湾を語ることのできる識者・Frank ChingがSouth China Morning Postの連載で使う有名な(出典は不確かな)話だが、毛沢東曰くもし我が国が中華人民共和国なる国名を用いず中華民国なる名をそのまま継承していれば台湾問題は存在し得なかった、と。事実はそう簡単ではないが、台湾に逃げた蒋介石はもしそうであれば最初から台湾共和国を成立させ台湾はもうとっくに独立していたかもしれない(笑)。▼警察当局は高級司警の逮捕を受けICACの手法、証拠不十分での逮捕捜索、立件の停滞、マスコミへの安易な情報漏洩といったものを非難。ホテルに黒社会から宛てがわれた娼妓と一緒にいるところを現行犯逮捕されて何をか言わん哉。▼昨日のオークスにて四番人気スマイルトゥモローの優勝について朝日新聞「ゼッケンの10はサッカー日本代表で中山がつける番号。勢いのある数字というものが存在するかと思わせるほど最後の伸びは素晴らしかった」と。阿呆か。あっ、さういへばこの記事も衛星版の10面である、これは必然といふものである……とでもいふか? W杯白痴化も極まりたり。▼朝日新聞の世論調査で小泉「単純」一郎(メ佐高信)の支持率は38%となったが小泉君曰く「支持率が変わっても小泉内閣の決意と改革路線は変わらない。小泉内閣は極めて安定している。党内の求心力も高い。見誤らないほうがいい」と唖然とする開き直り。これはマジにバカだ、見誤らないほうがいい(笑)。国民の決意と路線改革への期待あっての支持率だったのが「なにもできない」上にしなくてもいい靖国参拝や有事立法、個人情報法などばかり邁進し「ただの変人」であることが暴露されている今、何をかいわん哉。それにしても小泉君を首相に選んだこと、自民党のような政党しか政治を担えないこと、いずれも国民にその責任があることは事実。▼昨年の香港の自殺率が15.8%。今年は確実にもっと増えている。戦争や本当の貧困、飢えといったものを経験していない若い層がバブル崩壊による負資産といったことが原因で易しく自殺する現状。富柏村の香港の自殺についての考察はこれを参照のほど。▼注目のスポット、瀋陽の日本総領事館、写真で見たら「悲劇の舞台」となった問題の鉄製の扉、新築の総領事館建物に比べかなり錆の目立つ老朽化したゲート。阿南大使的には外部からの侵入者を防ぐためにも、自由を求める市民の側からは侵入を容易にするためにも、開け閉めが楽なゲートに改修すべし。ところで総領事館の建物、新築と見受けられるが正面に向いた側の四機の冷房外付け、あれは醜悪じゃないか。それにしても北朝鮮からの男女、何が悲しくてわが日本国を選んだのか。人道的保護を期待するならそれは誤謬でしかない。