富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

二月十三日(水)快晴。日向ぼっこのつもりで海岸に行けば快晴どころか肌を刺すほどの陽気にて太陽はギラギラとし炎天下軽く競馬予想して中上健次千年の愉楽』読む。もっとガルシア=マルケスの『百年の孤独』のようなそういう物語を期待したのだけれど文章作法がきっと余に合わぬのだろうが読み進み難い。中本の若者たちがもっと輝いているはずなのに全く惹きつけられず残念。余の感性の乏しさか。この旧正月は大陸からかなりの香港観光が訪れるとは新聞で知ってはいたがには浙江省、安微省と各地からのツアーバス並ぶ。日本人も少なくないがこのRepulse Bayにある寺は水難者護助がためライオンズクラブが建てた拯溺會にてけして由緒ある寺でないのだが何故か観光名所。夕方ジム。帰宅してZ嬢と資生堂パーラーのMosel-Saar-Ruwer'96なる独逸葡萄酒飲みながら旧正月の花火観賞。ワインは仙台のU氏より頂いたものにてかなり甘めと察し食事とは別にと貯っておいたが正解。花火はマンションの屋上には上らずちょっと某マンションが邪魔するものの部屋から眺める。相変わらず質の悪い花火を連発するものだから黒煙に曇って折角の花火は暗中模索。どうせなら在港日系団体もジャパンフェスティバルなどせず日系企業提供で日本から花火職人と日本製花火持ち込み一発百万円台の無煙花火を上げては如何か。仕掛け花火でEpsonとかSonyとか灯したら綺麗だろうに。加賀鳶飲みながらおでん。