富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月五日(土)快晴。沙田にて競馬。I夫妻の知古Y夫妻が横浜より競馬楽しみに来港、それならご一緒にということで沙田の競馬場5階の百勝廰にて中華。六人卓だと直接コースが見下ろせないのは残念だが広いガラス壁から馬場を一望し遠くに馬鞍山まで眺める景観。R4とR8を複勝で当てた程度で負け越しかのR9、Dashing WinnerはClass-2に昇格し1,400mのturfしかもThe Sports ClubのGolden Jubilee Challenge Cupなるtrophy raceにて流石にClass-2ともなるとPrecison◎筆頭にChutzpah○、皇帝▲など好敵手揃い、DWは予想でも△に引っ掛かるか掛からぬかの五番人気で13倍、ご祝儀で複勝か。Z嬢paddockにて検分するとDWはこれまでよか萎縮せず勇ましく而も騎手は常騎の李格力がLoyal Devotion△に騎乗する先約あり新参の仏人Doleuze(12戦にて4冠1亜7負という好成績、直線の追い込みに技能)、paddockから出てきた馬主C氏もいつも以上に自信ありDashing Winnerを軸に冷静に予想を語る余裕あり。倍率は13倍が10倍を下回る推移、複勝は狙いで単勝はご祝儀、ついでに三連複でDWに上述の◎○▲△の私には初めての單T5点買、時計は遅い展開もDWにとって運がついていたが五、六番手につけていたDWは最後直線にはいり残り1ハロンで見事な追い込みをみせ1.5馬身差で堂々の一着。ゴール前で観戦しZ嬢と歓喜、C氏の長男C君屋内より現れ抱喜、単複に三連複のオマケつき。口取りの記念撮影にZ嬢共々入れていただく。C氏夫妻は授賞式にて栄誉。大晦日に源吉兆庵の桃ゼリー届けておいてよかった(笑)。このR9にてだいぶ黒字となり余裕でR10、蝦と同父の正蝦王Jeune King Prawn、兄蝦と比べるとだいぶ足腰が細いがそれでもDanehillDanehillで優勢、蝦を軸に同じ父DanehillのDanswinnerと今日は沙田未勝の快活谷馬がかなり成績よく快活谷4勝沙田未勝の馬必勝My Honourをいれたら馬必勝で連複。帰路、中環はPrince BldgのMezzにて葡萄酒一杯。帰宅して浅蜊のパスタとZ嬢の焼いたパンで、ブルゴーニュはPuligny-MontrachetのLeuis-Lateur社1994年、97年だかバブルの頃に購ったものをDashing Winnerの勝利を記念して抜栓す。正月の御節で残った薄味に仕立てた数の子がこのワインとかなり合うことを発見。でももう買わないであろうバブリーな葡萄酒……。▼小泉君の羽織袴での年初の記者会見、衣装の見立ては音羽屋夫妻らしいが本来着物が似合うはずの風貌ながら羽織の肩が落ちて扇子も持ち慣れておらず、やはり似合うのはお爺様譲りで着流しにDOSか(笑)。▼朝日新聞での勘九郎の取材、中村屋の脚にこだわり本人もまんざらでなく特にスポーツや筋トレなどしたわけでなくとご自慢、子どもの頃からの舞台と稽古の成果というが実はお茶屋遊びでも坐って飲んでばかりいないことの成果か(笑)。▼大晦日尖沙咀の少年は14歳にて今日のキチガイ新聞にはキチガイマスコミの執拗な「取材」という名の暴力から逃げようとする少年が学校を出てから「危険にも」自動車の往来激しい道路を横断し取材陣に×××の如き粗口を浴びせとこの少年を素行不良と描き(キチガイマスコミ自らの素行には触れず……当然か)、実名顔写真入りで母子家庭で父親不在の「不可解さ」まで取上げるキチガイぶり発揮。母親は警察発表にある"Ok, Ok, happy new year" などと息子が言っていない、また発端となった蛍光棒もこの少年ではない、と証言、キチガイマスコミの追跡に今後一切キチガイ取材には応じない、と拒絶姿勢を示すが、すうと今度はこの母親が悪者に仕立て上げられよう不幸。▼香港政府重い腰を上げ公共機構の賃金見直し、ちなみに金融管理局総裁Joseph任志剛は(本業ジョッキクラブの役員稼業の傍ら)香港ドルを発行する度にそれに見合うUS$を備蓄し亦適当に贅沢な資金を運用して香港株に介入するだけの仕事で年棒HK$950萬(15,960万円)、米連邦準備制度理事会FRBグリーンスパン氏のいったい何倍か。これに続いて営業規模でいえば営団地下鉄の僅か数分の一MTR主席兼行政総裁がHK$800萬、精鋭なる民間投資会社のパフォーマンスを見ているだけの証券及期貨(先物取引)事務監察委員会主席がHK$750萬、京成電鉄よりもっと小さいKCR九龍広州鉄道行政総裁HK$550萬、成田空港より規模が小さい機場管理局行政総監HK$500萬、大失敗の強制年金計画管理局行政総監HK$426萬、政府内の部局で充分な市区重建局総裁HK$350萬、これも民間で充分な貿易発展局HK$300萬、旅遊発展局総幹事の年棒不詳と呆れるばかり。