富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十月十四日(日)曇。北京マラソンハーフマラソンに参加。早朝Crowne Plaza HotelにてT氏、N夫妻、R嬢と待ちあわせ歩いて天安門前広場。この朝はマラソン関係者のみ広場への入場許され、法輪功の諸君は不在。法輪功の走者探すが見つからず。陽気な伊太利人ばかり目立ち、日本からは「闘魂」と書かれた日の丸鉢巻きの御仁まで参上。この中国で沿道の市民の視線を浴びながら天晴!、民族主義か何も考えていないのか。人民解放軍の兵士が並ぶなか整然としたスタート。まるで監獄で監視され走行訓練のよう。広場を1巡し長安街を西へと進む中、出発直後にもかかわらず既に尿意催す選手少なからず一人の連鎖反応か毛主席記念堂の生け垣に立ち小便する不敬な洋鬼走者後を絶たず偉大なる領袖の遺体納める記念堂と知ってか知らずかの不敬、それを眺めた地元選手らも「主席の面に小便」と大笑い。二環より広安門を南下し三環道路に入り時計回りに南西……いや荷風はそれを嫌い西南か、を回り北京動物園西の花園橋まで。多少腹痛ありとて快適順調に走りながらなぜか速度上らず2時間を越える不本意な時間。ホテルに戻り暫し休息。CNNをみていたらLarry King Liveにてこの御仁ですら(というかこの御仁だから、か)論壇にてパキスタンイスラム側指導者に対してコーランのことをyour bibleと言い驚く。BSでのNHKのど自慢サンパウロからの放送にて、17才のブラジル生まれの二世が「夏は両国隅田の空に〜」と唄うのを聞く。夏の両国も隅田川の花火も知らぬ少女がここまで都はるみになるのはDNAなのか。ゲストの鳥羽一郎先生についても何も言うまひと思ったが歌の歌詞は北海の漁師がキロ40円の助宗鱈が今年はキロ100円を越えたとかで漁師にとっては嬉しい歌なのだが続く歌詞が「それに今年は大量続き」と大量続きで高値が続くという事で経済市場知識に乏しい私はかなり理解に苦しむ。昼過ぎCrowne Plaza Hotelのタイ料理屋(美味くはない)にてT氏夫妻、N氏夫妻、陽明山荘I氏、フルマラソンにて自己ベストのI君、レース応援のI夫妻にZ嬢で祝杯。新街口探索。場末の浴池にて垢擦り。北京動物園へと向ったZ嬢と動物園前の103番バス始発站にて待ちあわせるが雨降りだし暗くなりバス站は工事中にて逢着危ぶまれるなかどうにか二人とも一筋裏道のバス始発を見つけずぶ濡れになり遭遇す。タクシー捕まえ三環を爆走し建国門外。U嬢と再会しお連れのA姐とご一緒しU嬢の車にて朝陽区は新源里の五洲火鍋城。鍋はそろそろ秋にて羊肉格別、白菜も香港にはなき歯応えと味の豊かさ。それにもまして食後の油酥餅が秀逸。