富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

九月十七日(月)晴。昨日のSouth China Morning Post日曜版眺めれば料理屋の主厨が自宅にて作る料理なる連載に美心集団にてLandmarkの弁慶、Jardine Houseの味噌の二軒の料理長を務める日本料理24年のヴェテランC氏登場、自宅にて天麩羅を揚げるが鍋にて海老3匹、獅子唐2つ、南瓜2切、茄子1つ、マッシュルーム、アスパラを一気に一緒くたに揚げており、写真みて目眩する。その上で料理法読めば "one by one" とあり「one by oneで海老を天麩羅粉の中にdredge(まぶし?)それをbatter(心臓発作を起しそうになるがbutterに非す、250gの天麩羅粉と卵2個を2カップの水で溶いた薄い生地のbatter)にdipして……野菜は天麩羅粉をdredgeせずbatterのみ」とあり、文章ではけして一気に揚げる気配はないのだが。いずれにしても海老は最初の天麩羅粉のdredgeと卵入りの衣で、それが一気に温度の下がった油で揚げられてはかなりボテッとしたしまりのない風味の失せた天麩羅になってしまうだろうに。弁慶の天麩羅がこれでは拙い。ラディン氏筋の投資家がテロ発生数日前に再保険大手三社の株を売りの先物予約、テロにてこの株が13〜15%下落したのを受けて買い戻しにて利益あげた疑惑あり、このテロ企図による下落での先物取引での利益といい、相手国の飛行機をハイジャックしての攻撃といい、まさに禁じ手ばかり、再開せしNY市場は安値更新を続け、破壊は建物、人身、経済ときて残るは相手先の神のみか。二葉亭四迷浮雲』読み始める。言文一致の文章の先駆というが今の文章に比べれば実に小粋な江戸流れ。