富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

九月十四日(金)曇。10年近く前に某社にて同僚のH嬢より二日前に電話ありH嬢自らの会社を興し日本での商品販売について商品の感想聞きたしとの事、昼前に会って話聞けば顧客直接販売の会員獲得顧客転じて販売員となり顧客獲得してマージンなんぼ、の商法。瞬時の大雨のなかH嬢とHappy ValleyのTecaにて昼食、最近著名人に流行りの西洋料理屋、店のつくりこそコンテンポラリーながら給仕は野暮の極みイケておらず、海鮮リゾット食すがこの程度のリゾットなら自分で作ったほうが美味いという程度。料理は奇の衒ひすぎ、味付けに工夫なし、給仕は賢明に親しみを表すが無理して顔がひきつり、まず制服の着こなしから考え直すべき。せめてアイロンくらいかけ、まず開店前に全員整髪を! 午後、O氏、F氏と香港大にて某地域研究系のH副教授にご挨拶、市街を見下ろす教職員バーにて珈琲。銅鑼湾は利舞台筋向いのG.O.D.住好的、最近評判の家具生活雑貨屋、店員がセンス好く働きぶり立ち振る舞いもsmartにて、この重要性をTecaは充分見習うべき。ジム。夜は上海より某県事務所H氏夫妻来港にてM氏らとともに某県の会合に出席。長野県知事田中康夫君今回のテロに対する米国の報復措置を首相小泉君が支持しことにつき「深い憂慮をいたします」と切り出し「日本の多くの旅行者や海外居住者への危害が限りなくゼロに近くなるような手だてをしたうえでの発言なのか」と批判、更に米国民の感じている悲惨さに触れて「私たちはこれまで、中近東やアジア、アフリカなどに(同じような悲惨さを)与えてきたのではなかったのかということを冷静に考えねばならない」「その考えに立てば『報復』などという言葉で対処しようとはならないと思う」と語る(朝日新聞)。御意。小泉君の米国報復措置支持発言は8月15日の靖国参拝確約(結果的に前倒し参拝にて公約反故)などと同じく小泉君的な感情論にもならぬ「私は」なる主語でいつも始まる<感想>にて、それをまた国民は「自分の言葉で語る」などと讃め親近感すら覚えたり。小泉君は祖父又次郎君の普通選挙実施にかけたるが如き信念なく、私的感想を政治家として翻訳せず語る点は布殊君と同レベルにてまさに日米同盟は安泰。布殊君「同盟国はアメリカに宣戦が布告されたことを知っており我々がテロ組織に対して取る行動も十分理解している」「私の言葉と米国の今後の行動は全世界の支持を得ている」と、アメリカは何処の敵よりか戦いを挑まれしものの宣戦布告はされておらず、全世界の支持とは悪魔のテロリスト・ラディン君ですら信じぬ狂信ぶり、誠に恐ろしきものなり。