富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

三月十三日(火)D大学から中文大学社会学系に訪問学者していた若年寄K君が香港を離れるにあたりD大大学院への「再入院」を祝して油麻地は西貢街の客家料理の名店・醉瓊樓にて晩餐が、92年当時に筑波大から同じく中文大人類学系に訪問学者していたS嬢(今は某大学講師)とは音信不通だったが丁度来港中でK君の伝手で再会の運びとなり、中文大人類学系のC副教授も来餐、C氏は偶然にも客家料理屋の系譜など研究もせし碩学にて、香港の客家料理屋の趨勢や梅県系列など含蓄ある物語を聞く機会となる。鹽局鷄、○豆腐などアリキタリの客家菜だったのだが、梅菜沓扣肉の肉をあらかた食い肉汁の染みた梅菜を白飯にのせて食すはなんと至極なことか。C氏曰く客家菜は味付けが鹽、醤油それに梅菜など漬物の塩分など、当世の調味料から比べるとかなり単純で寧ろそれが懐かしい素朴な味を醸し出す、と……納得。K君より志ん朝米朝の落語のテープもらう。