富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

12月22日(金)14才にて社会に出て80年代からの香港バブルにて不動産で一世を風靡した神童輝こと羅兆輝、尖沙咀の悪名高き重慶大廈にて死に体だった低層部分を買収し低俗ながらショッピングモールとして再開発し場所柄ゆえの価値を市場に認識させ転売で利鞘を得るなど単なる土地転がしのバブル成り金とは一線を画していたがアジア通貨危機にて失速、昨日、銅鑼灣沖の時価30萬美元のクルーザにて炭焼して危篤、南無。公安条例を強いる保安局長の葉劉淑儀、日に日に顔にケンが出てきての形相、遂に自らを孟子と誤解、蘋果日報の尊子の一コマ漫画、パトカーに轢かれ下敷きとなった公安条例反対の男に葉局長が「何か言った?」と尋問。中文大のC先生から先日電話があり先生の主催する香港研究会が今月は金曜日ですよとこの先生はよくもアッシがいつも香港研究会のある木曜日は藪用で塞がっていて他の日ならつて逃げ口上を好く覚えていると感心していたが今回の発表者は中文大の文化人類学部にリサーチアシスタントとして在籍している同志社大社会学PhDのK氏が香港の「都市住宅風景の多面性」という恰も『東京人』的な内容で珍しく参加す。K氏のきちんと体系ずいた都市住宅の報告は勉強嫌いのアッシでも成程と合点がいくもので殊に北角の公共住宅が50年代にしては高級だったものが当時の北角のリトル上海の住人には住める物件で当時のハウジングオーソイティもちゃんとマーケティングして地域にあった需要に対する供給をしていたという話に辿り着く。某T塾のM氏の撮影した住宅写真も充実の極み。きちんとした仕事をしている人に敬服す。ふとビクトリア市についてホームページ上にコーナーを作ろうかと思い立つ。