富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Leap Year

辰年正月廿日。気温摂氏0.5/11.2度。曇。四年前の二月廿九日は疫禍の始まりで香港では蘋果日報社主のジミー黎英智氏が警察に身柄拘束され日本では政府のコロナ対策が当初から迷走してゐた。

晋三あたふた - 富柏村日剩

中国語も閏年。閏(rùn)は暦法での余分な日数の用法の他に「余分なこと」「正当ではない」もあつて政党ではない帝位、天子の「閏位」とか。

今日のGoogleロゴとかがカエルで何かと思つたら「閏年」を英語でLeap Yearと呼ぶため、そこからカエルが連想されるから、なのださう。今日までそれを知らず。閏年は4年に1度毎年あるが100年毎に(西暦が100で割り切れる)00年の時は閏年はなく、但し400で割り切れる年は閏年で2000年は閏年はあつたが次は2400年とは。

本日、家人は瓜連のあまや座でヴィクトル=エリゼ監督の映画〈ミツバチのささやき〉見にでかけた。エリゼ監督31年ぶり!の新作“Cerrar los ojos ”が近く公開で〈ミツバチ〉と〈エルスール〉もリバイバルの由。〈ミツバチ〉は昭和48年の作品だが昭和60年に日本で大ヒット。西武のCine Vivantでのロングラン上映。当時は仙台で仙台駅東口にシネアートといふ映画館あり。そこで確かこの〈ミツバチ〉や〈未来世紀ブラジル〉とか見てゐた記憶。数年後、東京で恵比寿に住んでゐたアタシは自転車で六本木WAVEに行けばセネガルのYoussou N'DourとかイスラエルのOfra Haza、ナイジェリアのSadeとか音楽も多国籍化の時代。広尾に「ねぎ坊主」といふ天ぷらやが開業したばかりの頃。

ミツバチのささやき Blu-ray

昭和末期、1980年代のまことに時代であつた。

NHKの配信で先週末放送の「古典芸能への招待」から金剛流の能〈檜垣〉を見る。

昨年の国立能楽堂40周年の記念公演の映像。〈檜垣〉は一昨年六月に観世流正門別会でお家元シテのそれを拝見してゐるが亀井先生の大鼓も今となつては、あの音がまだ耳に残るほど。あの時の充実感があつてテレビで金剛流のこれを見ても物足りないのは致し方ないか。