富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

新井一二三『青椒肉絲の絲、麻婆豆腐の麻―中国語の口福 』

癸卯年十二月初四。気温摂氏▲3.5/9.4度。晴。朝ほんの少し惰眠。明け方にかなり寝汗かいたやう。検温すると36.8度。少し喉痛あり。倦怠感だけはひどく本日は養生決め込む。読まずに積んであつた小冊子だとか眺めて整理。明後日は紙資源など約1ヶ月ぶりに!回収なのだ。

大相撲初場所初日。行司はあの伊之助が庄之助襲名。呼出しは次郎が空席だつた立行司に。次郎の音程が宜しからず声量も頼りない。今回副立行司になつた克之が良い。横綱照ノ富士の3場所ぶりの出場で弓取りも横綱と同部屋(伊勢ヶ濱)の聡ノ富士(東序二段93枚目)が復帰。

新井一二三『青椒肉絲の絲、麻婆豆腐の麻―中国語の口福 』(筑摩書房)読了。

著者の中国語への愛着と食べ物、料理への愛情。それが二重奏となるとこんなハーモニーになるのかと感心。餃子に醤油をつける習慣はない、とか餃子をご飯のおかずにできない、とか餃子の「ギョーザ」といふ発音が山東方言だとは知つてゐたが餃子が東北地方に広まるのは山東省から山海関を越えての移民が持ち込んだ(かつて漢族は満州族の地への移民が制限されてゐた)なんて知らなかつた。メンマは日本語でしかも造語。

メンマについて|丸松物産

麺は中国語(簡体字)では面だが「面麻」だと顔面麻痺になつてしまふ。鴨とアヒルは日本語では区別されるが中国ではいずれも鴨で英語では“duck”である。強いていへば野鴨と家鴨となる。また緬羊と山羊はいずれも羊。……等々(ちなみに、この「々」といふ踊り字は中国語には無い)料理と中国について面白い話が盛り沢山なのだがアタシも中華圏に何十年も住んでゐたので既知の事柄もいくつかあつたが「回鍋肉ホイコーロー」でなぜ「回鍋」なのかは全く気にもせずにゐた。豚肉を塊のまゝ一旦茹で上げ、それを薄切りにして再た調味料や他の具材と一緒に炒めて仕上げる、と。だから鍋に戻るのが回鍋とは。

青椒肉絲の絲、麻婆豆腐の麻 ――中国語の口福 (単行本 --)

ご存知のように、中国料理は世界三大料理の一つに数えられていあmす。その理由はもちろん美味しいこと。そして同じくらいに重要なのが、中国料理は「強い」ということなのです。その「強さ」と中国語の間には密接なつながりがあるように思えます。

この感覚にピンと来る方には、この本は更に面白いだらう。

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