富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

銀座若松の閉店

癸卯年十月廿六日。気温摂氏4.4/18.4度。晴。月曜日(4日)の大腸スキャンの結果は異常なし。年齢を思へばまことにきれいな大腸で劣化も見られないと医者に評される。

閉店のお知らせ(12月30日をもって閉店いたします)銀座若松

幼いころに祖母と銀座に出ると歌舞伎座での芝居の前後に「天ぷらはどこがいいかねぇ」で天一、天國かハゲ天で、松屋での買ひ物のあとアタシのお楽しみはキンタロウで玩具、そして若松でクリームあんみつが嬉しかつた。銀座ではかなり頻繁に立ち寄つてはゐたがコロナの疫禍での休業などもあつたが何だか店に元気がないといふか体力が落ちてゐた。疫禍も過ぎて平常営業になつたが諸物価高騰で値上げは致し方ないとして豆かんの豆の量の乏しさが残念で最近はさすがに足が遠のいた。今回は「銀座コアビルの建て替えに伴う」閉店で「現在、店舗の移転先や新規店舗について検討しております」とは申されてゐる。それにしても銀座五丁目の一等地とはいへ「高度経済成長期やバブル期を迎え、当店はこの波に乗り、財を成すことが出来ませんでした」は如何なものか。甘味おかめも浅草の梅園、上野のみはしやみつばちも営業できてゐるわけで。何とも歯切れの悪い、寂しい幕引きとなつてしまつた。