富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

水戸の黄門まつり

癸卯年六月十九日。気温摂氏24.0/36.0度。晴。この夏11度目の猛暑日。4日連続。不要不急の外出は控へませうなのに水戸は水戸黄門まつり。第59回ださう。2020、21年は開催中止で22年は規模縮小で開催。それが今年は「あの黄門まつりが帰ってくる」。

東西に延びる「大通り」の国道50線で銀杏坂から大工町まで(だけ)が会場。商工会議所が60年以上前に始めた観光まつりなので、かつての「商店街」で。昔は上市(現在の範囲)と下市を結んでゐたが下市の規模縮小でパレードや山車、神輿など上市ばかりとなる。

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夕方、出先からの戻りで市街を歩いたら歩行者天国で(それで今日は自転車は乗らず)市民会館の前もすごい混雑。陋宅に還るのに南町2の交差点まで歩いてみたが水戸都市圏(人口は70万人といはれる)で人がマチナカに集まるとこんなになるのか。今は普段はみんな近郊で生活できるので中心部に来ないのだが。大通りから外れるといつもの静かさ。アタシは祭りの喧騒は苦手。


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陋宅から晩に出ることはなかつたが友人の送つてくれた画像を見ると夕方よりも人が出て神輿や山車でずいぶんと賑やかだつたやう。

提灯行列、幻想的に 黄門まつり4年ぶり通常開催 - 茨城新聞

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今年はやはり「コロナ明け」の祝祭感があつたのだらう(コロナ感染流行ぢたいは沈静もしてゐないのだけど)。何だかすごい熱気となる。

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お祭りで子どもらが遊ぶ水ヨーヨー。ヨーヨーの語源は不明。古代ギリシアにおいても紀元前500年時点でヨーヨーに似た遊具が登場してゐてアテネ国立博物館にはヨーヨー遊びが描かれた花瓶とテラコッタ製のヨーヨーが展示されているのださう(Wiki)。

本日の半蔵門でのこれ(長谷寺の声明)は聴いてみたかつた。真言宗豊山派でうちのお寺の総本山がこちら。東京の護国寺新井薬師(梅照院)、西荒井大師(持総寺)もまだ詣でたこともないのだけれど。

欧州が同性愛に冷たくなったのは、当時のイスラム社会で男色が盛んで、十字軍時代に彼らを異端とみなしたがった副作用かもしれないという。

宗教であれ倫理であれ、それが何かを禁じるといふのは、それが愉しいとされることで社会に蔓延するとよくないと思はれるから。同性愛の場合、繁殖という生産活動が疎かになることが好ましくないので不道徳で禁忌とされたわけだが敵(イスラーム)を否定するために敵の習慣を否定するといふ思考は興味深い。日大で学生の大麻が問題となつてゐるがたか/\大麻程度で何を目くじらたてゝゐるのかと思ふ。大麻によつて勤勉とか大切にしてきた倫理が否定されることに拒否反応があるのだらう。だがこれも欧米が大麻解禁に対してのそれの否定でのアイデンティティ確立といつた側面もあるのかしら……ないだろ。

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これで「大」歌舞伎?十月の歌舞伎座。浅草公会堂と明治座での芝居を足して2で割った感あり。大看板の役者不在で、かうなると目玉は寺島しのぶ音羽や!とやるのかしら? 十月は音羽やで本体のお父っつあん(菊五郎)と弟(菊之助)、甥(丑之助)はさよなら国立劇場(妹背山婦女庭訓)なのだ。十一月は松たか子で高麗や。たか子と幸四郎吉野川とか。忠臣蔵の十二月は中村やで。池乃久里子の大星に七段目は勘九郎七之助のお軽勘平でどうかしら。久里子の大星はこれはお父っつあんに似てニンがあるだらう。