富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

能の深みに入りにけり

陰暦五月廿六日。気温摂氏22/32.5度。もう梅雨などどこかに失せてしまつた。


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迂生の誕生日ださうで香港の銀行より香港の知己のオフィス(香港の連絡先住所にさせて頂いてゐる)に贈品届く。日本の銀行ではもはやこんな扱ひなど考へられないだらう。香港でもバブルの頃は毎年豪華でペニンスラホテルでのエステなんて時代もあつたが年々質素になり「ハーゲンダッツのアイスクリーム交換券」とかになつてゐたが久々に「それなりに豪華」でBOTTEGAの香檳など。お世話になつてゐる知己に飲んでもらはう。

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謡曲集入手所望。畏友村上湛君に尋ね現行版は新潮の日本古典集成で三巻。伊東正義(1930〜2009)による典拠、解釈が秀逸ださう。それと岩波の昭和30年代の日本古典体系(旧)の上曲集上下。こちらの主要曲は現在最古の写本から復刻ださう。前者はAmazonで、後者は京都の古書肆より入手。


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新潮の現行本(左)は教科書のやうに解説まで見易く岩波の旧本(右)は曲ぢたいが本当に読み易く、すとんと入つてくるから素晴らしい。

能の深みに入りにけり 能の深みに入りにけり

だが謡の稽古の前に久ヶ原T君にお茶のお稽古を、と誘はれてゐて、そちらがお作法として最初だらう。

「こわいをしって、へいわがわかった」 7歳が読んだ平和の詩(沖縄本土復帰50年)朝日新聞

公共の場で銃所持「憲法で保障される」米連邦最高裁が判決:朝日新聞

米最高裁の政治化象徴「中絶権利認めず」49年ぶり判例覆す:朝日新聞

世界の最先端にある野蛮……といふか究極の原理主義なのだらう。

久々にNury Vittachiの書き物を読む。やはりこの人は面白い。

The untold story of Hong Kong’s floating restaurant | Fridayeveryday

それに対してEconomist誌(今日発行号)の、この記事のあまりの短さが香港に対してあまりにシニカルすぎるのである。これはこれで見事。